北東北ワカサギファンが待ち望んだ岩洞湖ドーム船の解禁

岩手/神坂正人

暖冬で各地の湖沼は氷上釣りが遅れている中、2024年岩洞湖ワカサギドーム船の解禁が1月10日に決定し、電話予約開始時間に電話するもなかなか繋がらない…。70回目くらいにようやく繋がり解禁日の予約にこぎつけた。今回はその解禁日釣行レポートをお届けしよう。

気分は釣り旅行

当日は午前6時受付開始。秋田市の自宅からの所要時間を逆算すると遅くても深夜2時半頃には出発することになる。さらにドーム船の席は駐車先着順…となれば、前夜のうちに車を走らせ現地車中泊をするのが得策と判断。というか実はこの車中泊も楽しみの一つとなっており、日帰り遠足から1泊2日の旅行になった気分。まして釣り前夜となればワクワク感が大きい。深夜0時頃に漁協詰め所前に到着し車窓から見える岩洞湖湖を眺め、釣りの組み立てをイメージしながらビールで乾杯。はたして寝付けるか(笑)。

今かいまかと解禁を待つワカサギフリーク

いざ釣り座へ向かい、実釣へ

目覚ましアラームが鳴る前に周囲のガヤガヤで目が覚める。寝ている間に駐車場は満車でワカサギファンが集っていた。6時に車到着順で受付を終了し順番は4番目、いざドーム船へ。狙いは1番船か6番船と決めていたので桟橋を歩きながら前者の入船状況をみて6番船に入り、釣り穴はトラブルの少なそうな奥角へ。

朝一は真っ暗なのでライト必須。ヘッドライトは勿論のこと穂先を照射するライトも釣果アップに繋がるので用意すると良い。朝一の魚探映像は底から20~60cmに浮くワカサギだ。右にダイワ「速攻赤留め金針」1.5号、左にバリバス「釣頃」1.5号、オモリ5gの仕掛けセッティングで6時20分に最初の投入。暗さも影響してか渋めのスタートだが徐々にペースアップ。岩洞湖らしい立派な魚体が釣れて釣り応え抜群だ。

そしてポツポツから徐々にペースダウン。オマツリ1回を挟んでポツポツペースだったが徐々にペースダウン。ブドウ虫1/2カットで寄せ効果を期待したが、9時30分には魚影が完全に抜けて魚探が真っ白になってしまった。ここまでで156匹。群れを引き寄せるべくあれこれ試すも全くダメ…。諦めムードでオモリの下針メンテをしたり同船の皆さんと交流したりをしながら時間を過ごした。

地獄から天国へ

魚探には好反応が示される

魚探に再び魚が映ったのは正午過ぎ。出前を届けてくれたレストハウスママが来船した直後。「なんて意地悪なワカサギなんだろう…」。いつまた群れが消えるかと思うと、牛すきうどんを食べるにも食べられない。群れが消えたら食べようと思ったら群れは消えるどころかどんどん濃くなっていき、落とせばアタるヤル気のあるワカサギが入ってきた。

ここで一端軽くしていたオモリを6gに重くして手返し重視のセッティングに変更。左右のリズム重視および多点掛けを狙うため、巻き上げを遅らせることも意識したが、オマツリでのロスは避けたいので極端な多点掛けは狙わず左右テンポ良く釣りをすることに専念した。

群れは抜けてもすぐにまた入ってくる状況で爆釣とはいかないまでも午後から時速60~79匹。ドーム最終時間の15時で366匹のフィニッシュとなり、結果的に大満足の釣果となった。

なお、仕掛けに関しては、全体的にヤル気がある魚だったので、アピール重視で玉付きと金針が良く、ロングハリスの素針はいまいちだったと感じました。仕掛けはオマツリもあって4枚使ったので多めに用意しておくと良いと思います。

トータルで366匹と満足のいく釣果でフィニッシュ

2024ドームレポ釣果見える化

WRITER

カミ

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秋田県在住。様々なワカサギツールを手造りで楽しむマニア。ホーグラウンドは県内の山上湖、八郎潟、岩洞湖など。アオリイカのエギング、キス釣り、渓流釣りなどをこなす。

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