サクラマスジギング!適材適所のジグローテーション

まとめ/編集部、協力/丹野正文(トップレンジ代表)

今年も青森・下北沖のマスジギングがシーズンイン! 本格シーズンを迎える前に今回は、サクラマスジギングにハマり、釣り方の探究を熱心に行うトップレンジ代表の丹野正文氏が行う「釣りの軸」となる部分を紹介頂いた。

釣りの根幹となるもの

サクラマスジギングが認知され人気が高まる中、沢山のメソッドなどが生まれてきた。丹野氏はサクラマスジギングを行う上で重要視しているのが「メタルジグの動き(波動)」だ。勿論、カラー選択を軽視しているわけではないが、それ以上にジグの動きが重要だと考える。

主にメタルジグの使い分けとして、トップレンジ「タイメタル」、「ブリスタイル」、「ブリスタイルスピード」、「ブリスタイルSS」の4種を適宜ローテーションしていく。次に各ジグの特徴を紹介していく。

ひらひらでアピール!「タイメタル」

マダイジギングでお馴染みの「タイメタル」だが、丹野氏はマスジギングにおいても高頻度で使用する。同ジグは非対称ボディーのショートジグでコンパクトなシルエットだ。

マダイ狙いでは、ただ巻き(ノーマルリトリーブ)での使用が前提だが、マスジギングにおいてはスローなワンピッチジャークを用いる。そうなるとジグの動きは、ジャーク間に一瞬フォールする際に平を打つような動きになる。この一瞬の間が食わせの間となりバイトを誘発するのだ。

同ジグにはSLJ用の17gから重いウエイトでは170gまでと幅広いラインアップがあるが、サクラマスジギングでは90・120・150・170gがメインになってくる。

横スライドで魅了「ブリスタイル」

「タイメタル」をセミロング形状にしたメタルジグ。ブリと冠するだけあって青物ジギング用に開発されたものだが、ボディーが長くなることによって、ジャーク後の横スライドのストロークが長くなる。つまりは滞空時間が長く取れることによって、食わせの間も長くなり、サクラマスが捕食するチャンスをメイクできるのだ。

ウエイトは150gをベースに早い時期の下北エリアや潮がかっ飛んでいるような状況では200gの出番もある。

スラロームでアピールする「ブリスタイルスピード」

ロングタイプのメタルジグで、前方への推進力に長けている。ハイピッチ用ジギングロッドでジャークすると、スピード感あるキビキビとした誘いが可能だが、サクラマス狙いで用いるスロー系のロッドで使用した場合には、その動きは飛びが抑えられたマイルドな動きになり、スラロームするようにニョロニョロと上へ上へアクションできる。この動きは、サクラマスのベイトでもあるメロウドが湧き上がるような動きにそっくりとなる。ウエイトは下北、三陸エリア共に100・150gがマッチする。

ショートピッチでタイトなレンジ攻略「ブリスタイルSS」

SSはサクラマススペシャルの略。「ブリスタイル」をサクラマス用に昇華し、また、「タイメタル」の非対称ボディーを踏襲したストレートタイプのショートジグとなっている。センターに近いリア重心で、完全にリアにウエイトを置かないことにより、サクラマスが好むマイルドな跳ね上げアクションを可能とする。
「タイメタル」よりも速くタイトなショートピッチジャークが得意で、ジグの水切れも良いため小さな入力でも跳ねさせやすいのでビギナーにも扱いやすいジグだと思う。指示ダナの範囲が狭い時の攻略用にオススメ。

短アシストラインが特徴のフック「レンジフック鱒ジギング」

ここまで紹介してきた「タイメタル」、「ブリスタイル」、「ブリスタイルスピード」、「ブリスタイルSS」の4つに付けるフックが、サクラマス専用設計の「レンジフック鱒ジギング」となる。

現在、サクラマスジギングにて、一般的なアシストフックのライン長は3cm前後とするものが多くある中、このアシストフックのラインは、フロント用で1cm、リア用で5mmと、とにかく短いのが最大の特徴である。

ブリやマダラなど口が大きく、歯が発達していない魚は吸い込み系バイトと呼ばれ、アシストラインが長いほうが吸い込みやすく有利となるが、サクラマスは歯が発達しており、噛みつき系のバイトとなっていて、バイトした瞬間に反転するような動きをするため、ただでさえ多いファールフックが、アシストラインを長く取ったためにスレ掛かりが増えるのでは? と、丹野氏は考えた。そこで行きついたのがこの短アシストラインというわけだ。ルアーに近い位置にフックがあることで、ジグを食った瞬間に針掛かりするイメージとなっている。

フロント用、リア用それぞれにMサイズ、Lサイズがあるが、使い分けとしては「タイメタル」90g、「ブリスタイルSS」105gにはMサイズ、それ以外のジグ、ウエイトではLサイズがマッチする。

今後のマスジギング

ここまで解説してきた4種のメタルジグをその時のベイトや活性などに合わせ、どれに1番反応が出るのかを探るのが、丹野氏におけるマスジギングの「根幹となる部分」だ。

丹野氏は震災後よりサクラマスジギングと向き合ってきたが、この10数年でベイトフィッシュの種類がメロウドからイワシやサバに変わってきていると感じている。ベイトフィッシュによって動き方も変わってくるし、それに合わせたアクションも今後変わってくるだろう。短いシーズンの間に積極的にテストをし、新たなアイテム展開をできれば…と丹野氏の飽くなき探究は続く。

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釣り東北WEB編集部

株式会社釣り東北社

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「釣り東北WEB」の運営、取材、撮影、編集、映像制作をメインに行う。他、ワカサギの穴、トラウトステージといった東北で人気ジャンルの別冊を刊行。

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