釣りにチャレンジしてみたい女性を応援する「つりジェンヌ」では女性だけの様々な釣り体験や大会を催しています。今年度の企画として東北エリアでの実施第1弾となるのが「SLJ釣り体験in塩釜」。宮城県松島の絶景を眺めながら出船し、SLJ(スーパーライトジギング)で様々な魚種を狙って釣りを楽しむ体験会が、去る令和6年4月13日(土)に行われました。
SLJはオフショア入門にもピッタリ!
当日は快晴の釣り日和の中、5名の参加者が集まりました。中には船釣りが初めての方もいましたが、そこは安心、船長を始め、つりジェンヌスタッフがマンツーマンでサポートします。準備、開会の挨拶が済んだらいよいよ乗船。今回も昨年に引き続き、SLJを始めとしたルアーフィッシングに定評のある快星丸さん(佐藤慎一船長)。午前5時、朝焼けの松島湾を眺めながらポイントを目指します。
「ここのところ根魚が調子良いので、金華山方面の岩礁エリアに行ってみます。根魚だけでなくマダイも交じっているので期待しましょう」と、佐藤船長。SLJはその名の通り、軽量で繊細なタックルをしたジギングです。これまでジギングといえばジャカジャカと激しくジャークするようなハードなイメージでしたが、SLJは女性やビギナーにも入門しやすいオフショアジャンルとして注目されています。さらに軽量コンパクトなジグを使用することで魚からのコンタクトも増え、根魚、青物、マダイ、フラットフィッシュなど様々な魚種が狙えるのもまた魅力。
狙い方を理解すれば釣果アップ必至!
さて、ポイントに到着しました。今回は潮流、風まかせの片舷ドテラ流しで狙っていきます。常に新鮮なポイントにコンタクトできるドテラ流しはSLJとの相性もバッチリ! しかし、そのままルアーを投入したままだと、どんどん船から離されていき着底感がボヤける、ラインが寝るので根掛かりが増える…といったトラブルも出てきます。そうならないためにも適切なルアーウエイトと、こまめに回収して再投入するのがコツ。
ポイントは水深50~70mの起伏があるエリアです。船長からは60~80gのジグが丁度良さそうとのアドバイス。「準備が整ったら投入どうぞー」のアナウンス。1投目から次々にヒットするメンバー。上がってきたのはウッカリカサゴやメバル、マゾイといった根魚たち。
しかし、中には苦戦するメンバーもいました。そこで船長より「根魚狙いの場合は着底してからすぐに立ち上げて、ジグを飛ばし過ぎないように優しいスロージャークがポイントです。狙う範囲もボトムから離し過ぎないように1/4ピッチ(1回のシャクリでリール1/4回転)でネチネチと狙と良いです」とアドバイスがありました。
早速、実践しアクションに慣れてくると、やっぱり魚は反応してくれます。次々と根魚を釣り上げ、クーラーボックスも賑やかになってきました。さらに50cmアップの良型アイナメやオキメバル、マトウダイといった魚種も見られ、まさに何でも釣れるSLJの楽しさを体験しました。
マダイも登場!
仙台湾のSLJ五目の本命はなんといってもマダイ! この時期は乗っ込み最序盤で徐々に浅場に差してくるタイミングで、同じ金華山沖のポイントでもチャンスはあります。時期にもよりますが、殆どがレンジはボトムから2~3m以内に居ます。
仙台湾マダイの狙い方は前述した根魚の狙い方とは違い、ただ巻き(ノーマルリトリーブ)が基本。ただし、簡単そうなただ巻きとはいえ、水深や潮流を加味し適正なジグウエイト選択とリトリーブスピードを意識しなければ食ってはきません。使用するジグがギリギリ泳ぐようなジワーっとゆっくり巻くのがポイントです。波のウネリによる船の上下も考えながらリトリーブスピードを変えていくのが重要です。
そんなアドバイスを受けて、「マダイを釣りたいです!」と意気込むメンバーが狙っていたところ…ついにその時が! 「なんか引きが違います!!」マダイ特有の三段引きでロッドを叩きます。これは…界面直下に浮いた魚影は淡い桜に輝きます。「マダイだ!」。奇麗な45cmクラスのマダイをキャッチしました。これぞSLJの醍醐味ですね!
その後も根魚などを追加し、気付けば船備え付けの大型クーラーも満タンの釣果! 午後1時30分の沖上がりまで沢山釣って、沢山笑ってスキルアップした体験会となりました。帰りの船では「どうやって食べる?」「煮付けが良いんじゃない?」などの談笑もあり、美味しく食べるというアフターフィシングのお楽しみもありますね!
次回、東北開催は7月6日(土)の秋田県男鹿半島のタイラバ五目ゲーム体験会。何が釣れるかはお楽しみ! 女性船長の船でたのしみませんか?
取材協力/つりジェンヌ、快星丸(宮城県塩釜市・越ノ浦)