釣り人の特権「ワカサギの刺身&寿司」 でも生食対策は必須!

盛岡市ではワカサギを刺身、お造りで提供するお店も。もちろん下処理はしっかりしているので安心

ハイシーズンのワカサギ釣り。ワカサギといえば唐揚げ、天ぷらが定番料理ですが、岩手県盛岡市内では刺身などの生食で提供するお店もあります。また、釣り人の中には酢でしめて寿司にするなんて人もいるようです。

同じ小魚としてシロギス、マハぜなんかも刺身にする場合もありますが、これらは釣りをしないと一生口にすることができない人も多いので、まさに釣り人の特権中の特権! とはいえ実際美味しいかどうかは好みが分かれ、いわば珍味として希少価値を楽しむ贅沢料理でしょう。

カミさん作「酢締めのワカサギ寿司」。お見事!

しかし、淡水魚の生食は寄生虫による食中毒のリスクがあります。以前八戸市近辺ではシラウオの生食が原因と思われる、150名もの人が顎口虫(がっこうちゅう)の食中毒にかかった報告も…。顎口虫は皮膚の下を徘徊してミミズ腫れになり、まれに神経などの組織にも回って重症化する可能性もあるらしいです。

今のところ、ワカサギの生食でそのような食中毒の話は聞いたことありませんが、だからといって「絶対大丈夫!」とはいえないので、生食で食べるなら殺虫対策を行っておくに越したことはないでしょう。

生食するなら冷凍殺虫してからが無難!

サバなどのアニサキスでも知られていますが、寄生虫のリスクがある魚介類を生食する場合は一度しっかり冷凍して寄生虫を死滅させるのが鉄則。主に冷凍期間は1〜2日と言われていますが、冷凍庫の性能、設定温度、コンディションによってはその期間では凍り切らずに死滅しない場合もあるので注意が必要です。

それでも心配な人は…生食は諦めましょう! まあ、ワカサギは唐揚げや天ぷらが間違いないと編集部的に思いますし(笑)。それにしても人の食に対する欲、追求は尽きないものですね~。

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釣り東北WEB編集部

株式会社釣り東北社

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「釣り東北WEB」の運営、取材、撮影、編集、映像制作をメインに行う。他、ワカサギの穴、トラウトステージといった東北で人気ジャンルの別冊を刊行。

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