
皆さん、2025年の釣り納めはしましたでしょうか? また2026年釣り初めの予定は決まっていますでしょうか?
どちらもまだという方にオススメなのが、年末年始に楽しむことができる三陸堤防ヤリイカ釣りです!
冬は毎日のように時化る日本海側に対して風裏となり比較的釣りができる日が多いのが太平洋側で、三陸エリアは入り組んだリアス式海岸という独特の地形により、どんな風でも風裏があるのが特徴です。しかも水深が深い場所が多いのでヤリイカ、スルメイカ、ジンドウイカ(ヒイカ)などのイカ類が狙える全国でも類をみない素晴らしいフィールドです。
そして例年11~1月頃に狙うことができるのがヤリイカで、エサ釣りは勿論、ルアーでいえばエギ、そしてご当地ルアーフラワー、マグナムなど多種多様に釣ることができます。今回はご当地ルアーフラワーに特化した狙い方をご紹介します。

ポイントと時間帯
ヤリイカのポイントは、三陸の各漁港で、ある程度の水深があり、潮通しの良い場所になります。スルメイカに比べてヤリイカは比較的浅い場所にも回遊してくるため、狙えるポイントはかなり多いと言えるでしょう。
時間帯は夕まづめから夜にかけてが釣りやすく、特に夕方から日没後2時間くらいまでが、活性が高い傾向にあります。常夜灯がある場所が有望で、集魚ライトを使用したほうが釣果アップにつながります。
集魚ライトはヤリイカを寄せる効果があるだけでなく、ロッドティップやラインでアタリを取る際の灯りにもなるため、使用したほうが格段に有利になります。



タックルはライトエギング用
タックル(道具)はライトなエギングタックルがベストです。使用するフラワーは5~10g前後なので硬すぎるロッドだとアタリが分かりづらくなるので、比較的ライトな物が良いと思います。7~8ftのライトエギングロッド、リールは2000~2500番、ラインはPE0.6~0.8号、ショックリーダー1.5~2.5号。キャストしないでチョイ投げや、足下をバーチカルに狙っても釣れることがあるので、その場合はアジングロッドなどで船でのイカメタルのようにティップでアタリを取っても面白いです。この釣り方を覚えると手返しが良く小さなアタリも取ることができるのでオススメです。

ヤリイカを釣るルアーは、前述したようにエギ、フラワー、マグナムなどがあります。エギでの狙い方は、キャストしてエギをシャクり、フォール(沈める)させる動作を繰り返すだけでOKです。
ただし、エギはフォールスピードが遅いため、エギングに慣れていないとアタリを取るのが難しく、手返しもやや悪くなります。
一方、フラワーやマグナムは飛距離を稼げるうえ、フォールスピードが速いのが特徴です。ラインに適度なテンションが掛かるため、アタリは格段に取りやすくなります。


フラワーの使い方
フラワーの使い方は、キャスト後、水深に応じて中層〜上層をシャクってフォール、シャクってフォールを繰り返します。フォール時は、なるべくラインを張らず、潮とラインの抵抗を利用して水中でホバリングさせるイメージを持ち、できるだけ横方向に移動させないことがポイントです。
フォールから次のシャクリがアワセになることが多く、風がない状況であれば、ラインのわずかな変化(張ったり、緩んだり)でアタリを取ることもできます。その際、集魚灯の灯りによってロッドティップやラインの変化を視認できるため、違和感を感じたら躊躇せず、積極的にアワセを入れましょう。
意外にも気づかないバイトは多く、空アワセになっても問題ありません。わずかな変化でもアワセる癖を付けることで、釣果は確実に伸びていくはずです。




必須&便利アイテム
そのほかに必要なアイテムとして、必携なのが救命用具です。ジャケットタイプや膨張タイプなど各種ありますが、釣りをする際は必ず着用しましょう。
三陸は天気が良い日が多いものの、気温は低いため、防寒対策はしっかり行うことが大切です。また、夜間の釣りになるため、ヘッドライトも必須アイテムとなります。
さらに、ヤリイカは釣り上げて地面に置くと墨を吐き出し、周囲を汚してしまいます。そのため、墨を吐かれて地面を汚さないよう、プラスチックトレーなどの上にヤリイカを置いてからルアーを外す人が増えてきています。





高速使えば近し!
筆者は秋田から釜石まで車で移動していますが、距離は片道200km少々です。秋田道を使用する場合は北上江釣子ICで降り、国道107号線を経由して、釜石道の江刺田瀬ICから無料区間を利用し、釜石へ向かいます。
このルートの場合、所要時間は3時間少々です。高速道路料金を抑えたい場合は一般道を利用することもありますが、これまで土砂崩れの影響で迂回ルートを使用していた、秋田県と岩手県の県境付近にある国道107号線の湯田トンネル(大石トンネル)が11月30日に開通したことで、かなり走りやすくなり、重宝しています。
下道ルートの場合は道路状況にもよりますが、所要時間はプラス1時間程度を見ておくと良いでしょう。

冬でも成立する三陸ヤリイカの魅力
このように、三陸のヤリイカ釣りは冬場でも比較的穏やかな日が多く、釣りが成立しやすい最高のフィールドです。釣り方もそれほど難しくないため、秋田や岩手県外からでも遠征する価値は十分にあると思います。
また、時間に余裕があれば周辺には観光地も多く、仲間同士はもちろん、家族で楽しむこともできます。ぜひ年末年始の釣りは、観光を兼ねて三陸のヤリイカ釣りに出かけてみてはいかがでしょうか。
岩手県三陸エリアの釣りについては釜石市「つり具オヤマ」さんに行って聞いてみよう。釣果実績抜群のオリジナルフラワーやマグナムシリーズを豊富に揃えています。


