アオリイカティップランで「X9」を使ってみた!

レポート:澤口信(バリバスフィールドスタッフ)

その直進性と5%台の低伸度により、これまで捉えづらかった「アタリ未満の違和感をより明確化」できると、イカメタル、そしてアオリイカエギングで脚光を浴びているバリバス「アバニマックスパワーPE X9」シリーズ。そんな中、東北各地でアオリイカのティップランシーズンがスタート。ティップラン専用モデルはないものの「X9は繊細なアタリを取るティップランにも絶対有効なはず!」と思うのは必然で、実際に流用してその効果を実感している人も多い。

盛岡市在住の澤口信さんもその1人。この夏イカメタルとオカッパリのアオリイカエギングでそのX9の有効性を実感し、早速4回ティップラン釣行。まずはその釣行結果から紹介しよう。

目次

  1. 実釣レポート(10月5~14日)
  2. ティップランで「X9」を使った感想

実釣レポート(10月5~14日)

【日時】10月5日
【場所】秋田県男鹿半島 鵜ノ崎沖(船:椿釣具店)
【サイズ】胴長7〜18cm 4杯(リリース含み)
【タックル】
ロッド:Crazy Ocean「オーシャンソード ヴァーテックス」「オーシャンブレイド65ML」
ライン:VARIVAS 「アバニ エギング マックスパワーPE X9」 0.6号
リーダー:VARIVAS 「アバニ エギング プレミアムショックリーダー」2号
エギ:Crazy Ocean「ティップランナー 」3~3.5号、「ティップランナー 響」3~3.5号
【寸評】
椿釣具店のJOY SHIP 椿で出船。前情報からアオコで濁りありと聞いていましたがその通りでした。水深は7mから20m付近。5回シャクリでステイしてすぐにアタリ。今シーズン初のアオリイカをゲット。同船者にもアオリイカが上がります。14m付近が良さそうとの話でもう一度流すとアタリがあり、胴長18cmのアオリイカが釣れました。色々と移動しましたが続きません。終盤にリリースサイズのアオリイカを追加して終了。同船の方は胴長21cmも釣れていました。

【日時】10月12日
【場所】秋田県男鹿半島 湯ノ尻、北浦沖
【サイズ】胴長12〜22cm 5杯
【タックル】
ロッド:Crazy Ocean「オーシャンソード ヴァーテックス」「オーシャンブレイド59ML」
ライン:VARIVAS 「アバニ エギング マックスパワーPE X9」 0.6号
リーダー:VARIVAS 「アバニ エギング プレミアムショックリーダー」2号
エギ:Crazy Ocean「ティップランナー 」3~3.5号、「ティップランナー 響」3~3.5号
【寸評】
湯ノ尻から出船。水深18m付近から流しますが誰にもアタリなし。何度か流していると待望のアタリ。まずまずのサイズのアオリイカゲット。同船者もポツリポツリと釣り上げていきます。色々なポイントを探って行きましたが深場のほうが活性が良いみたいでした。ノーマルのエギとラトル入りとチェンジしながら釣りをしましたが、パープル系、サイズは3.5号が良かったです。ラッシュはなかったものの胴長20cmオーバーの良型が釣れました。

【日時】10月13日
【場所】秋田県男鹿半島 湯ノ尻、北浦 沖
【サイズ】胴長12〜22cm 5杯
【タックル】
ロッド:Crazy Ocean「オーシャンソード ヴァーテックス」「オーシャンブレイド59ML」
ライン:VARIVAS 「アバニ エギング マックスパワーPE X9」 0.6号
リーダー:VARIVAS 「アバニ エギング プレミアムショックリーダー」2号
エギ:Crazy Ocean「ティップランナー 」3~3.5号、「ティップランナー 響」3~3.5号
【寸評】
北浦から出船。風が強い予報でしたが出船しました。港を出てから波風が強い。水深16m付近から流しますが誰にもアタリなし。何度も移動して流しましたが波と風でアタリが取れていないのか?それともイカが居ないのか?誰もヒットせず。出船から2時間でようやくアオリイカが釣れました。その後、同船者もポロポロと釣れ始めます。しかもサイズがいい‼️ 私も胴長22.5cmをゲット。波風が強かったですが船中17杯と頑張りました。今回はオレンジピンクマーブルが良かったですが後半はパープルパープルでした。

【日時】10月14日
【場所】秋田県男鹿半島 湯ノ尻、北浦沖
【サイズ】胴長12〜22cm 10杯
【タックル】
ロッド:Crazy Ocean「オーシャンソード ヴァーテックス」「オーシャンブレイド59ML」
ライン:VARIVAS 「アバニ エギング マックスパワーPE X9」 0.6号
リーダー:VARIVAS 「アバニ エギング プレミアムショックリーダー」2号
エギ:Crazy Ocean「ティップランナー 」3~3.5号、「ティップランナー 響」3~3.5号
【寸評】
北浦から出船。昨日の風と波はどこに行ったかっていうくらい静かな海。ポイントに着いて早々に隣の同船者がヒット。それに続けと自分にも良型ゲット。1時間も経たないうちに3杯も釣れました。昼近くは風も無くイカの反応も薄かっですが、終盤はイカが表層に居たりで皆さん盛り上がりました。今回はラトル入りよりノーマルが良かったです。パープルグリーンやパープルパープルと皆さんも紫が良かった感じでした。そして今シーズン初のツヌケができました。

ティップランで「X9」を使った感想

ティップラン釣行の数日前には、同じ秋田県男鹿半島でオカッパリのエギングも行い、VARIVAS「アバニ エギング マックスパワーPE X9」 0.6号をで使用し、アオリイカでの効果を実感しており、ティップランでも同じようにアタリが出る前に穂先に違和感を感じることができました。

それを前アタリと言っていいのか分かりませんが、おそらくはイカがそばにいることによる水流の変化によるものを感じられるのだと思います。実際にこの違和感を察知した後、穂先に集中していると100%ではありませんが、アタリが出ることが多いです。

13日は風と波があるラフコンディションで、3.5号30gのエギにシンカー30gを付けないと底を取れないような状況でした。波で船が浮かされてもすぐにラインが張って次の動きや誘いに入ることができたので、しっかりと誘うことができたと思います。おそらくこの差によって同船した皆さんより良い釣果を得られました。ただ、ティップランではステイの時にはエギを安定させることが大事ですので、より気を使う必要はあるかもしれません。

あと14日の釣行の時に感じたのが、ショートタッチと思われる本当に小さいアタリに対しても反応でき、アワセの動作も即伝達される効果か、バラさずに乗せることが多かったです。釣り上げると触腕1本や2本の時がありました。これまで乗せられなかったアタリを掛けるところまで持っていけることで確実に釣果は伸びると思います。

また、ラフコンディションだけでなく、ずっとラインは真下という潮が動かない時も効果も実感しました。そのような状況の時はオカッパリ用のエギをキャスティングするのが有効になりますが、2.5号のエギでもしっかりとラインは張ることができ、アタリを取ることができました。

4回の釣行では穂先への糸絡みは一度もありませんでした。ティップランならではの繊細なティップを守る部分でも非常に有効なラインだと思います。あとは水ハケ、水切れが良いことも気付きました。ぶっちゃけ「PEにシュッ!」をやらなくても快適なくらいですが、その後にやってみたらさらに水ハケ効果が上がりました。

WRITER

澤口信

バリバスフィールドスタッフ

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岩手県在住。岩洞湖・花山湖がホームグラウンド。ワカサギだけでなくソルトも嗜む。特にイカ釣り釣行が多く、ティップランやイカメタルといったワカサギにも通づる繊細でテクニカルな釣りが大好物。

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