キス釣り大好き!
令和6年10月14日(月)、秋田県潟上市の出戸浜では、キスの投げ釣りに興ずるファミリーの笑い声に満たされていた。ここに集まったファミリーは、9月22日に開催予定だった「第2回釣り東北杯」にエントリーしていたものの、中止の決定に今秋最大の楽しみを失っていた。
ところが、どうしても「キス釣りがしたい!」というお子様の想いを実現しようと、高橋洋介氏(宮城)の発声により、伊藤ファミリー(宮城)、石岡ファミリー(青森)が手を挙げてくれ、このファミリーフィッシングの場が実現した。
ヤル気満々!
日の出を迎えたAM5:30、気温が6℃と今季一番の冷え込みとなった中、集合場所となった出戸浜海水浴場「デトサウナ」前には、高橋ファミリーが到着。
助手席から飛び降りたユウト君は「おはようございます!」と大きな声で挨拶。そして自分のタックルをパパに準備させ、早くも気合がみなぎってヤル気満々!
地元キャスターの情報によると、前日の出戸浜は多少強めの北風が吹いてキスの活性とサイズはイマイチ。それでも1~2色の近い距離でキスが掛かったとのことで、子供達が自分で投げて自分でアタリを取ることができそうな予感がした。
第1投から!
風もなく海はベタ凪で絶好の投げ釣り日和。多少の寒さなど子供達が吹き飛ばしてくれそうだ。そんな第1投目からユウト君が魅せてくれた。
2歳の頃からパパの釣りに同行しており、そのスキルとセンスはなかなかのもの。エサ付けはまだ少し苦手だが、それ以外は全て自分でこなせていた。第1投目からの連掛けにも「普通だよ」と大人も顔負けのコメントで、将来はトップトーナメンターに成長する逸材かもしれない(笑)。
ボクも負けないゾ!
やがて石岡ファミリーが到着し、挨拶するとパパは早速タックルを準備。一方、仲の良い兄弟は砂浜を走り回ってめっちゃ楽しそう♪
そんな第1投目、お兄ちゃんの竿に強烈な振動があって大きく湾曲! パパから「ゆっくり」「焦るな」「慎重に!」と優しいアドバイスが飛ぶ。そして波打ち際に無事ランディングできたのはマゴチ! サイズこそカワイイ子供クラスだったが、その手応えと引きを味わった体験は一生忘れられないだろう。
絶好のスタートを切ったお兄ちゃんに負けじと、弟のタスク君も竿を握って誘いを掛ける。「来ないかなぁ~?」「釣れるかなぁ~?」と言いながら、サビく姿はメチャメチャ楽しそう。
その後はお兄ちゃんが本命のキスを連掛け。続いて大きなアタリに興奮気味に回収すると、そこにはカワイイサイズのクロダイがっ! 好調な釣れ方にパパもご満悦(笑)。
伊藤ファミリー登場!
そうこうしていると前日は男鹿温泉郷に宿泊していたという伊藤ファミリーが到着。これで3組が揃って、出戸浜は楽しい空気で満たされた。
すぐにタックルをセットしての第1投。いきなり「ブルブルッ!」という魚信に戸惑ったけど、パパの声に従って冷静沈着にお魚をキャッチ!
続いてそれを見ていたパパにもキスからの知らせが届いたようで、見事に親子揃って「ファーストキス」をゲット! こちらのファミリーも英才教育が期待できそうで、東北のキス釣り界の将来は明るい兆しが見えるかも!
地元組も!
子供達の釣果に圧倒されていたが、秋田市からお越しの地元キャスターも頑張っていた。密かに連掛けの練習をする長谷川氏。昨年は奥様と一緒に「第1回釣り東北杯」ファミリーの部に出場してくれて、後日「投げ練」をさせて頂いたこともあり、キス釣りへの熱い想いがヒシヒシと伝わってくる。
そしてこの日のMAXサイズを釣り上げたチサさん。編集部が出戸浜に足を運んだ日は、殆どもれなく竿を出していたレベルの投げキスマニア。来年はダイワ「キスマスターズ」秋田大会に出場するんだと意気込んでおり、地元の大人たちも楽しみながら釣果を伸ばしていた。
デトサウナで昼食
やがてAM11:30を過ぎて、早朝から釣りに興じていた子供達も「お腹が空いた~」と悲鳴が上がり始めた(笑)。そこで本来なら「第2回釣り東北杯」でお借りする予定だったデトサウナさんで昼食を取ることに…。
座敷に陣取り、各々が稲庭うどん、シーフードカレーを注文。さすがみんな食べ盛り、あっという間にペロリと完食! よく釣って、よく食べて、よく勉強…だよね(笑)。
みんなの明るい笑顔に癒されたことは言うまでもない。このような楽しい時間を一緒に共有できて、各ファミリーの皆様には感謝を申し上げたい。 そして子供達には奥深くて楽しい投げ釣りの文化を、末永く継承して欲しいと願うばかりだ。