まとめ/編集部
アウトドア人気が非常に高まり釣りやキャンプブーム再来となりました。しかし釣りもアウトドアも知識がないまま始めたばかりか事故やマナー、ルールを守らないことによるトラブルなどが多発しているのも事実です。今回はファミリーフィッシングとして人気の高い各地の漁港内での基本的なルールやマナーをご紹介したいと思います。
安全知識を深めよう!
まずは安全面からですが、基本的に足場の良い漁港でも、ライフジャケットや膨張式ライフベルト&ショルダー式&ポーチなどの救命胴衣は必ず着用しましょう。
今や救命胴衣着用は常識となっていますが、未だに着用していない方も多く見られます。全国各地で毎年釣り中の落水による死亡事故が後を絶ちません。救命胴衣を着用していると助かる確率はかなり高くなりますので、釣具店やホームセンタ―などで購入して釣りを楽しんで下さい。
次に履物ですが、脱げやすいサンダルなどは避けましょう。港内は船のロープや漁師の漁具など色々な物が置かれています。つまづいて転んだり、濡れている場合は滑ることもありますので、しっかりとグリップするシューズ、もしくはスパイクシューズ&ブーツを履き足下の安全も意識して下さい。
それから頭部の保護として帽子を被るようにしましょう。釣りの仕掛けは針が付いている上、ルアー釣りの人も多く慣れない人は周りを確認せずキャストすることもあります。万が一仕掛けやルアーが飛んできた際、帽子を被っていることにより頭部は保護されますので、ケガの度合いを軽減することができます。また、夏場の陽射しの強い時期は日焼け対策にもなりますので、シーズンに関係なく帽子を被りましょう。
手の保護としてグローブも大事なアイテムです。釣った魚のヒレやエラなどは鋭く、万が一刺さるとケガをすることもあります。全ての指が隠れるもの、良く使う親指、人差し指、中指だけがカットされている指出しタイプなど様々な種類がありますので、時期や好みでグローブも準備したい装備です。転んだ際にもケガを軽減できます。
釣り場&駐車のマナー
まず当たり前のことですが、立ち入り禁止エリアには絶対に入らないようにしましょう。港内は多くの作業船、フェリー、漁業者、遊漁船などの仕事の場となっています。立ち入り禁止でない場合でも、作業船や漁船が来た場合は、移動するなど邪魔にならないように配慮しましょう。駐車についても同様で作業の邪魔にならない場所に駐車して下さい。
それから釣り人によるゴミの放置も問題になっています。自分で出したゴミは必ず持ち帰るのは当たり前ですが、コマセなどで汚れた場合は水汲みバケツで流すようにして奇麗にしてから帰るようにしましょう。汚れたままだと悪臭の原因にもなり周囲に迷惑をかけます。
中には釣った魚を海に帰さないで、その場に放置する方もいます。特に食べることができないフグを放置する人が非常に多く見受けられます。魚1匹も一つの命です。食べない魚でも優しく海に帰してあげましょう。
釣り場に着いて先行者がいる場合は、最低限隣の人には必ず声を掛けてから釣りを始めましょう。何も声もかけずに釣りを始める方もいますが、一声「隣で釣っても良いですか?」と聞くことでお互いに気持ち良く釣りを楽しむことができます。
危険な場所には無理して入らない
漁港内は比較的安全ですが、一部テトラや磯が隣接しているなど慣れていないと入りづらい所もあります。テトラ帯の中は多くの魚の棲み処となっていて、近年では専門に穴釣りで狙う方も増えてきました。大きなテトラは開口部も広く危険を伴います。そのようなテトラには上がらず、自分で危険と感じた場合は無理せず安全なところで止まり、波や雨で濡れている場合は非常に危険ですので上がらないようにしましょう。そして停泊船、作業船に乗るのは勿論、作業ロープや網などに上がるのも危険です。
釣り中の注意点
釣りをする際は周りに十分注意して下さい。仕掛けやルアーをキャストする際は周囲の人にぶつけないように距離をしっかりと取ってからキャスト。
竿を地面に置く際も折れない場所に置くのは勿論、他者に踏まれて折られないように置くこともポイントです。よく竿先を海側ではなく陸側に置く方がいますが、自分では分かっているので折ることはありませんが、知らずに歩いている人が踏んで折ってしまう事例が多々あります。
またお子さん連れの方は、決して目を離さず常に一緒に行動しましょう。落水する危険はは勿論、走り回って他の釣り人に迷惑をかけることにもなります。
停泊している船のロープにも気を付けて下さい。仕掛けやルアーをロープに絡めると、知らずに作業した漁師さんがケガをしたという話しも聞きます。ロープギリギリで釣りをすることは絶対にやめましょう。
ここまで漁港内での安全面やマナーをご紹介しましたが、釣りをさせて頂いているとういことを第一に考えて行動して下さい。事故を起こしたり、ルールやマナーを守らず、トラブルになり釣りが禁止になった漁港も多く存在します。基本的な安全対策をしっかりとして、周囲に迷惑をかけないように、皆で気持ちよく釣りを楽しみたいものです。