由良・白山島
今回のアジング取材はゴールデンウィーク初日の令和6年4月27日に敢行。行き先は山形県鶴岡市由良海岸の白山島にある磯だ。午前の初キス釣りに続いて地元のアジングにも精通する、菅原広和氏にガイド役を務めて頂いた。
いざ、チャンスタイム!
午後6時30分の日没時刻を待ちながらタックルを準備。この日は中潮で満潮は午後3時32分。日没のタイミングは下げ3分で潮が動き始めるといった条件。山側から風が吹いているが、やや弱めでキャストするにはギリギリの許容範囲と思われた。
菅原氏は1gジグヘッドで開始、ワームは各種各色をローテーション。磯には合計7名のアングラーが並び、我々2名が真ん中に位置するポジション。最初のヒットは右端(陸側)の人に訪れた。「これで一気に群れが回ってくる!」と意気込む。
しかし、そうは問屋が卸さない…。太陽の光が水平線に遮られて闇に包み込まれても、一向にアタリがこない。探るレンジを5カウントから始め、少しずつ沈める作戦を取っていたが、魚からの反応は皆無…。
そんな時、菅原氏のリールから乾いたドラグ音が磯に響いた!
時合い到来?
アベレージよりも若干小さ目のサイズながらも、目指すアジを仕留めてホッと一息。アジが回ってきたと判断し、ここからが勝負と気合いが入る。
ところが編集部はその気合いが空回り。突然の強烈なバイトに驚いて反射的に大アワセを入れてしまった。しかもドラグ調整を忘れてガッツリと締めており、ラインが出て行かないために痛恨のラインブレイク…。これまで25cmのアジは経験済みだったが、今回の引きは桁違いだった。尺クラスのサイズだったことは間違いなさそうだったが、初歩的なミスで意気消沈…。
一方の菅原氏は良型を仕留めてテンション急上昇!
その後も菅原氏は良型を1匹追加するが、それ以降はなかなか思うようにアタリが続かない。午後8時まで粘るも、最後までパターンを絞り切れずタイムアップとなった。
編集部は痛恨のバラシのみという悲しい状況だったが、足下でお情けのような1匹が口を使ってくれた。しかしそれは本命のアジではなく黒い魚だった…(涙)
庄内の良型アジは磯のみならず港湾部でも釣れている。アジングは勿論のこと、サビキ釣りでも釣果が出ており、この先もまだしばらくの間、チャンスが続くことだろう。
時合いが集中するのは朝夕のまづめ。そしてナイトゲームでも良型アジの回遊が見られるため、時間が許す範囲でアジ釣りを楽しみたいものだ。また、今後はアジの群れの北上も期待できることから、秋田県や青森県でもアジシーズンが間もなく開幕となりそうだ。
釣行の際は迷惑駐車をしないように気を付け、ゴミは持ち帰るようにして、ルールとマナーの順守を前提とした心構えも帯同してほしい。