週末釣り物予報(2024年4月6~7日)

好天に恵まれそう!

今週末は気温も高くなって、春爛漫の「釣り日和」となりそうです。まだ全体的に釣り人の動きは今一つ活発になっていない感がありますが、各地から情報を聞いていると、素晴らしい釣果を残している人も多くなっています。

桜の開花を間近に控えて気持ちも晴れやか。お好みのタックルを持って、山に川に海に船に、楽しい釣りに向かいましょう!

サクラマス

とりあえず今はこの魚をオススメしないと…(笑)。青森、岩手の両県では船からのジギングで。そして秋田、山形、宮城の各実績河川ではルアー釣りで。ちょうど桜前線と同時並行で進行するように釣果も一気に開花すると嬉しいですね。

今年の東北地方は冬は雪が少なく、1~2月の間に雪解け水が既に海まで到達していました。そんな状況の中で、北東北では3月に入ってから雪が降ったり気温が急に下がったりと、「寒の戻り」があって微妙なコンディション。さらに解禁日の直前にまとまった雨が降ってしまい、秋田県内の各河川では厳しいスタートとなっており、アングラーはノーバイトと、昨年の初日よりも芳しくないようです。

それでも解禁初日の米代川水系全体では、72cmを筆頭に65cm超えの大型の個体が2桁に迫る釣果があった模様です。

解禁初日は水位も高く濁りもあって厳しい状況。しかし、だからこそ渾身の1匹に心が馳せる!

今週は天候も回復して雨の予報が出ていませんので、濁りも取れて状況が良化する予感がします。型が良ければ嬉しいところですが、まずは今シーズンの1本目に期待を持ちたいものです!

カレイ類

こちらも桜が見頃の時期に釣果が伸びるとされているターゲット。津軽海峡、三陸沖、仙台湾など、主に太平洋側の船釣りで数釣りを楽しめると思われます。

また港湾の岸壁や防波堤などからの投げ釣りでも、40cmを超える良型が釣れる時期だけに、暖かい陽射しを受けながら、竿先に出るカレイからのシグナルを集中して待つのも釣りの醍醐味です。

竿先の変化に集中してアタリを待つ。それは「無」の心境に近いかもしれない…

カレイは煮ても焼いても美味しい魚で、中でも特にマコガレイは、良型であれば釣りたての新鮮なうちに刺身や昆布締めにすると、その白身独特の淡白な旨味を楽しめます。また、型の小さ目なカレイは丸ごと唐揚げにすると、一味違った食味を堪能することができます。大釣りした場合は冷凍保存も効いて優秀な食材にもなりますので、カレイ釣りに興じてみてはいかがでしょうか?

マダイ

青森県から新潟県にかけての日本海側では、既に春マダイの釣果が聞こえてきています。まだ数こそ控えめですが、水温が高く推移している今年であれば、ゴールデンウィークを迎える前に爆釣モードに突入する可能性が高い可能性があります。気温が高まって風も弱そうな今週末は、その口火を切ってくれそうな妄想が働きます(笑)。

また、船釣りのみならず、オカッパリのルアー釣りや投げ釣りなどでも期待が持てるかも知れません。昨年の日本海沿岸のデータでは、4~5月にカタクチイワシの大群が岸に押し寄せ、それをベイトとするマダイが磯を始め各港湾やサーフでも良くヒットしていました。

ベイトの回遊によってはオカッパリの釣果が出てもおかしくない

あくまでもベイトの回遊次第となりますが、青物にしてもフィッシュイーター系の魚はやってみないことには結論を出せませんので、兎にも角にも海を見て鳥の動きなどでベイトの気配を察知し、ロッドを振ってみましょう!

アジ

アジ釣りは庶民の釣り、ファミリーフィッシングの代名詞みたいに捉えられがちですが、春シーズンの「走りのアジ」は良型の割合が高く、本気で狙ってみたいターゲットです。太平洋側では福島県内各地の港湾、日本海側では山形県~新潟県の一帯で良型アジが釣れ始めています。

「走りのアジ」は良型が中心だけに狙ってみる価値は十分! ライトタックルなら手軽に挑める

釣り方も様々で、定番のサビキ釣り、流行りのアジング、ベーシックな1本針のウキ釣り、それに加えて首都圏~西日本で人気のカゴ釣りなどでも狙うことができます。食べて美味しいアジだけに、釣れればお土産になるし、各自の好きな方法を選んでみるのもオススメです。

注意して頂きたいのは、冷凍アミコマセなどに使用されていた袋やゴミ類は必ず持ち帰って自分で処分することです。また、コマセのエキスは匂いがキツくて悪臭を放つだけでなく虫、鳥、動物などを引き寄せてしまい、更にそれらの排泄物で釣り場が異臭に包まれてしまうことも決して珍しくありません。釣りが終わったら自分の釣り座はバケツなどで汲んだ海水で洗い流すなど、次に訪れる人が気持ち良く釣りを楽しめる空間と釣り場を長く残したいものです。釣り人同士のお互いの配慮とマナーが大切だと思われますので、是非とも遵守して頂きたいものです。

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釣り東北WEB編集部

株式会社釣り東北社

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「釣り東北WEB」の運営、取材、撮影、編集、映像制作をメインに行う。他、ワカサギの穴、トラウトステージといった東北で人気ジャンルの別冊を刊行。

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