【連載】わっぱが何でも釣り特捜隊Web Vol.1

漁港探索・秋田県にかほ市編

わっぱがとは秋田県南地方の方言で「大失敗」「ありえない」などを意味し、釣りに行ってボウズだった時など「わっぱがだぁ~」と言う使い方もある。このわっぱがブラー釣り特捜隊はあらゆる魚種をI隊長の指令の元隊員masaと隊員Tのドタバタ実釣を記した物語である。

わっぱが何でも釣り特捜隊の心得

1.ロッドを握っているだけで幸せ と思え!
2.ボウズを恐れるな!
3.釣りはカッコよくスタイリッシュに

プロフィール

「I隊長」

わっぱが特捜隊影のリーダー。色々な釣りに精通しているわっぱが隊長!

「隊員MASA」

秋田県にかほ市出身35歳。渓流ルアー釣りが大好きなトラウトアングラー。ハンドメイドで色々な物を作る器用さを併せ持つ。シンガーソングライターなど多彩な才能を併せ持ち、秋田の良さを誠意的に発信!

「隊員T」

秋田県秋田市出身50歳。下手っぴながら色々な釣りにチャレンジしており、釣りの楽しさを伝えようと日々模索しているわっぱが隊員。


1月中旬某日(スマホでのやり取り)

I隊長:あげましておめでとうございます。こどしもよろしくお願いします(明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします)。

隊員T:こちらこそよろしぐお願いします(こちらこそよろしくお願いします)。

I隊長:こどしだばゆぎすぐねくて、大した良いっすな(今年は雪が少なくて、とても良いですね)。

隊員T:んだがらっすよ。そんたにさみぐねくて最高だす(そうですね。そんなに寒くもなく最高ですね)。

I隊長:へばちょごっと釣りっこしてきてけれっす(そうすれば少し釣りに行ってみて下さい)。

隊員T:わがったんし。隊員MASAど行ってくるんし(分かりました。隊員MASAと行ってきます)。

今回のお題!

2024年の最初のミッションは、あらゆる魚種が釣れるフジワラ「ブラー」シリーズで、何が釣れるかお楽しみの秋田県にかほ市にて漁港調査!

生命反応ゼロ…

2024年わっぱが特捜隊最初のミッション&釣り東北Web版1stフィッシングは、隊員MASAと隊員Tで秋田県にかほ市の漁港からとなった。とはいってもこの時期全く情報もなく、しかも季節的にアオイソメも売っていない状況で早くもわっぱがチックな展開(焦)。アオイソメが入手できなかったので、パックのオキアミをチョイスしてポイントへ向かった。

前述したように、今年は雪が非常に少なく、しかもそこまで寒くもないので、風が弱い日には釣りができる状況。実釣当日もほぼ無風の気温もやや高く、1月にしては釣り日和(嬉)。隊員MASAは10g、隊員Tは4gのフジワラ「ノーマルブラー」で、まずは漁港の湾奥からスタート。

ブラーにオキアミの組み合わせ

真冬の防波堤、はたして釣れるのか!?

隊員MASAはキャストして沖側、隊員Tは足下をバーチカルに狙ってみた。しかし、2人共に全く何もなくウルトラわっぱが(泣)。近くをラン&ガンしてみるも沈黙で早くも雲行きが怪しくなってきた…。魚からのコンタクトがゼロだったので、次は車で移動し、外海に近い水道を攻めることに。ここは秋から初冬に隊員Tがアジングで良い思いをしたポイントで期待大。が、水道から外海にかけて2人で探るも全くの無反応でわっぱが(悲)。残すは防波堤の先端のみとなり、そこに全てを賭けることにした。

まさかの入れ食い!?

防波堤先端に着いたわっぱが隊は、隊員MASAが先端、隊員Tは内側の際を攻めることに。すると開始早々隊員MASAのロッドが小さな弧を描いたではないか! 今まで全く生命感ゼロだったのに、いきなりのヒットの正体は…小さいながらロックフィッシュのムラソイをキャッチ! この1匹は非常に嬉しく、もう止めても良いというレベルだったが、いきなりのヒットだったので、まだ釣れるだろうと目論見、釣りを続行!

ついにキャッチ!嬉しい!

すると先端の隊員MASAに再びバイトがあったが惜しくもヒットならず。そこへ隊員Tも加わり2人で攻めると、ようやく隊員Tにこの日初のバイトがあり何とかヒット! バイトは「ゴンッ」「ガツッ」という明確さはなく。「モソモソ」「グッ~」というような鈍い感じだったので、正体は分からないがファイトはドキドキ! 見えてきた魚は…ゲストフィッシュの定番中の定番フグ。しかし、ここまで苦労してきただけに超絶満足な隊員T。

フグでも超絶嬉しい!感謝感謝

陽もだいぶ傾き、寒さも増してきたので、ここで止めてもよかったが、欲が出るのが釣り人の性。更なる魚種追加かサイズアップを目指して継続! すると隊員Tが再びバイトを捉えヒット! 先ほどよりは重みがあったが引きは変わらずキャッチしたのはサイズアップしたフグ。続いては隊員MASAもバイトを捉えてフグを連発! そこからは2人共に無双モードに入りフグがまさかの入れ食い! 無反応が続いた最初からは考えられないバイトの連続に、寒さを忘れて楽しんだわっぱが隊なのだった。

この日は凪も良く、
釣りを楽しめたわっぱが隊であった

今回は真冬の漁港ブラーフィッシングにチャレンジして隊員MASAがムラソイ、そしてフグの入れ食いを満喫。釣り物の少ない冬の日本海でもブラーの楽しみ方は無限大。是非、魅惑のブラーフィッシングを体感してみてはいかがだろうか。


使用アイテム

ロッドのフジワラ「ブラースティック」に小型スピニング、PE0.4号、リーダー1号のセッティング

使用ブラーは4~15g

パックオキアミ

救命胴衣・ライフジャケット

フィッシュグリップ

WRITER

釣り東北WEB編集部

株式会社釣り東北社

記事一覧へ

「釣り東北WEB」の運営、取材、撮影、編集、映像制作をメインに行う。他、ワカサギの穴、トラウトステージといった東北で人気ジャンルの別冊を刊行。

株式会社 釣り東北社
〒010-1617 秋田市新屋松美ガ丘東町7の4
TEL 018-824-1590
https://tsuri-tohoku.com/

記事を探す

魚種から探す