
秋田市の小学校で大切に育てられてきた錦鯉たちが、次なる役目を担って新たな場所へ――。
株式会社Local Power(本社:秋田県秋田市、代表取締役:寺田耕也)が運営するアクアポニックス農場「耕也ファーム」では、建て替えのため池の管理が難しくなった日新小学校(秋田県秋田市新屋)から、約100尾の錦鯉を引き取りました。


錦鯉たちは現在、にかほ市にある同ファームの水槽で新たな生活をスタート。観賞用としてだけでなく、アクアポニックスという循環型の栽培システムにおいて、重要な役割を果たしています。
子どもたちの育てた命が、地域の「食」を支える
アクアポニックスとは、魚の排せつ物を微生物が分解し、その栄養素を植物が吸収するという仕組みの農業技術。土や農薬、化学肥料を使わない環境にやさしいシステムで、安心・安全な野菜づくりが可能になります。
耕也ファームでは、今回受け入れた錦鯉たちがこの循環の中心を担います。まさに子どもたちが育てた命が、未来の農と食の形を支える存在として活躍しているのです。

地域とともに「地産地消」モデルを構築
この取り組みは、地域循環型のモデルづくりとしても注目されています。ファームで収穫された野菜は、地元の直売所や飲食店へ提供される予定。地元で育て、地元で食べる「地産地消」の考え方を実践しながら、地域住民とのつながりを育んでいます。
持続可能な農業の未来へ
「子どもたちの想いを受け継ぎ、地域に根ざした農業を育てていきたい」と語る寺田代表。錦鯉とともに歩むアクアポニックスの未来は、環境にも地域にもやさしい、持続可能な農業のモデルケースとなる可能性を秘めています。
今後の耕也ファームの展開に、ぜひ注目してください。