解説/第二管区海上保安本部
目次
釣り中の事故が秋口から増加!
秋に入ると釣りをする方が増えると思いますが、東北地方では、特に秋口から釣り中の事故が増加する傾向にあり、11月は一年で最も多くの釣り中の事故が発生しています。
釣り中の事故では海中転落が最も多く、死亡事故も発生しています。
釣り海難防止活動期間
このような状況を受け、第二管区海上保安本部では年間を通じて事故防止活動を行っており、特に11月1日から11月30日までの一か月間は『釣り海難防止活動期間』として、釣り中の事故防止活動を重点的に実施しています。
海中転落は死に直結?!
冬に近づくにつれて急激に海水温度が下がっていきます。
そのような環境下で、海中転落をしてしまうと直ぐに意識を失ってしまい、救助される前に命を落としてしまうこともあります。
海中転落等の事故に遭わないよう、以下の点に注意して釣りを楽しんでください!
① 最新の気象・海象情報をよく確認しましょう!
事前に海の安全情報等を利用して、釣り場付近の気象・海象を確認しておきましょう!
また、釣りをしている最中も常に周囲の状況を確認し、天候の急変に注意しましょう!
② 危険な場所には立ち入らないようにしましょう!
立入禁止となっている場所は大変危険です。事故の多くは立入禁止となっている岸壁や防波堤で発生しています。
危険な場所には立ち入らないようにしましょう!
③ 複数人で行動しましょう!
単独で行動し、海中転落時を目撃している人がいなかった場合、発見・救助が遅くなります。仲間がいれば仮に海中転落をしても直ぐに救助を呼び、重大な事故を防ぐことができます!
海上保安庁緊急ダイヤルは「118番」です!
④ ライフジャケットを「常時」「正しく」着用しましょう!
釣り中の事故はほとんどが海中転落によるものです。ライフジャケットは万が一、海中転落をしてもあなたの命を守ります。
海に着いたらまず第一に、ライフジャケットを着用し、暑くなったり、邪魔になったりしても途中で脱いだりせず、「常時」着用しましょう! また、チャックやベルトをしっかり締めるなど、ライフジャケットは「正しく」着用しましょう!
海上保安庁のYouTubeチャンネルにて釣り中の海中転落防止動画配信中!
海上保安庁のサイト
釣りをする際は以下の海上保安庁のサイトを事前に確認して、安全に釣りを楽しんでください!
【Water Safety Guide 釣り編】
ウォーターアクティビティ(海辺でのレジャー活動)を安全に無事故で楽しむための総合情報サイトです。最低限必要な装備、釣りをする前に知っておくべき情報、ルール、マナーなどが載っています。特に、これから釣りを始める方は必ず確認してください!!
Water Safety Guide 釣り編←こちらをクリック!
【海の安全情報(沿岸域情報提供システム)】
釣りなどのマリンレジャー愛好家だけではなく、プレジャーボートなどの船舶運航者の方々に対して、全国各地の灯台などで観測した風向、風速、波高などの各地的な気象・海象状況、海上工事の状況、海上模様が把握できるライブカメラなどの「海の安全情報」をリアルタイムに提供しています。
スマートフォンのGPS機能を利用して、情報を一目で分かる『スマートフォン用サイト』であったり、24時間体制で海上保安庁が発表する緊急情報や気象庁発表の気象警報・注意報などを事
前に登録されたメールアドレスに配信する『緊急情報配信サービス』も提供しています。
海の安全情報(沿岸域情報提供システム)←こちらをクリック!
【海しる(海洋状況表示システム)】
日本各地の海にかかわる情報が載っているサイトです。
その中の一つ、『釣りの事故マップ』というものがあり、これはどこで、どのような釣りの事故が発生しているかなどを知ることができます!
サイトの左側の項目から、『安全』→『マリンレジャーの事故マップ』→『釣りの事故マップ』を選択することで、表示することができます。
これから釣りに行く場所で、過去に事故があった場合は、特に細心の注意を払い、不安要素がある場合は今一度注意事項4点とWater Safety Guideを確認しましょう!!
海しる(海洋状況表示システム)←こちらをクリック!