ダイワキスマスターズ2024 【投魂】Second Cast 選手紹介&予選リーグ

開会式

2024年9月7日(土)4:30、各選手は戦いの会場となる桂浜に集合、陽の出前のまだ暗い中で試合で使用するタックル、エサなどの準備を始める。

MC から開会式のアナウンスがあり、選手と帯同する審判も最後のチェックを終え、会場全体の空気が引き締まった。

小路競技委員長からエリアや競技時間の再確認があり、MCによる時刻合わせの後、いよいよ全国決勝大会予選リーグの火蓋が切って落とされた。

まず各選手は自分とペアを組む審判、及び対戦相手のペアと4人1組となって、指定された競技エリアまで徒歩で移動する。

6:00となってフォーンが鳴り、ついに2024年の頂点を決定する競技がスタートとなった。ルールではフォーンが鳴る前の仕掛けのセットはOKだが、針へのエサ付けは禁止となっている。試合慣れしている各選手は、落ち着いてスムーズにエサ付けを進め、最初のキャストに入っていった。

ここからは各グループ毎に4名の選手を紹介しよう。(敬称略)

グループ1

【谷本 栄一】Aブロック第3位(石川県:66歳)

谷本選手はレベルの高い北陸エリアの中でも実績は抜きん出ている。今大会の選手の中では最年長となるが、多点針を駆使した数釣りも得意。まだ若いモンには負けられません!

【木谷 真一】Cブロック大会第3位(香川県:47歳)

競技開始直前、海に向かって手を合わせ爆釣と勝利の願いを込める木谷選手。各メーカー主催のキス釣りトーナメントでは全国大会常連のツワモノ。手返し重視の阿波釣法で数釣りで攻めまくる!

【角張 裕之】Bブロック大会第3位(神奈川県:54歳)

ダイワ主催のトーナメントではて初めての全国大会出場となるが、ハイレベルな湘南で腕を磨き実力は全国でもトップクラス。常にカメラを意識して目線を送ってくれるのは嬉しい限り(笑)。

【石田 高生】Bブロック大会優勝(愛知県:54歳)

石田選手は近投で魚の引きに合わせ、片手でラインテンションを調整させながら多点掛けするのが得意。ダイワ、シマノ両大会を合わせ11回目の出場と経験豊富、スキルを如何なく発揮することだろう。

グループ2

【高井 純一】Cブロック大会優勝(鳥取県:32歳)

高井選手の得意技は多点針仕掛けへの爆速エサ付け。30本針でも一歩も動かずに仕上げ、手返しの早さでキャスト回数を増やせるのが強み。3度目の正直で全国制覇を目指すと宣言!

【黒田 和比古】Bブロック大会準優勝(神奈川県:36歳)

今年度のシマノJAPANCUPで準優勝した好調さで挑む。外道が釣れても楽しそうにポージングしてくれる、明るさと軽快なトークが売り。若い世代のリーダー格と呼んでも過言ではない⁉

【山崎 耀資】Aブロック大会優勝(石川県:24歳)

山崎選手は今年に入って参加した殆どの大会で結果を残し、急成長ぶりを発揮している。今大会は最年少での参戦となるが、北陸の並み居る強豪や先輩をなぎ倒してきた実力は決して侮れない。

【麻田 眞人】Bブロック大会第6位(千葉県:57歳)

麻田選手は初めての全国大会進出。最初はやや緊張気味も、いざ競技が始まると偏光グラスに隠れた目線は高い位置を目指している。他の釣りには目もくれず投げ釣りオンリー。勝利に向かって一直線!

グループ3

【鬼沢 安二】Bブロック大会第5位(茨城県:48歳)

ダイワ「スーパーバトルカップ」2006年に準優勝を飾った鬼沢選手。そのスキルは卓越しており、その日その場の状況を的確に判断する。「そろそろ優勝したい」と本音をアツく語ってくれた。

【渡辺 直樹】Bブロック大会第4位(福井県:35歳)

渡辺選手のモットーは「課題は残しても悔いは残すな!」 石川県のクラブに所属し、若い世代の中心として切磋琢磨している。今回は初の全国大会で、諸先輩の胸を借りるつもりで真正面からブチ当たる!

【竹田 剛】Cブロック大会第4位(広島県:51歳)

とにかく明るい竹田選手。自らをエンタメ担当と名乗り、抽選会でも数々の笑いを提供してくれていた。試合はマジメに頑張ると語るが、日頃から鍛えたスキルを武器に自信満々の表情。

【穴田 博也】Cブロック大会準優勝(兵庫県:52歳)

昨年のキスマスターズ全国決勝大会では、決勝戦にあと一歩届かず第3位。その借りを果たすため、今回は得意の遠投で決勝戦進出だ。2009年トップキャスターズ5種目で準優勝のロングキャスター。

グループ4

【原 孝】2023年キスマスターズ全国決勝大会準優勝 シード(兵庫県:50歳)

昨年の決勝戦の借りを返す! その意気込みで秋田入りし、表彰台の一番高い所を目指して全力投魂。持ち味の遠投力を如何なく発揮すれば、清水選手へのリベンジが果たせるはずだ!

【右高 久稔】Bブロック大会第7位(愛知県:56歳)

トーナメントに参戦し始めて10年、念願の全国決勝大会に進出! この晴れ舞台の空気を全身で感じて楽しみながらも、今の自分ができることを思い切りやり切るのみ! 

【清水 浩之】2023年キスマスターズ全国決勝大会優勝 シード(米国バージニア州:49歳)

2022~2023年と2連覇中のチャンピオン。現在は仕事でアメリカ内陸部に在住、なかなかキス釣りはできないが3連覇しか考えていない。大好物の中~近投の勝負になったら絶対の自信あり!

【水上 明】Aブロック大会準優勝(神奈川県:49歳)

昨年のキスマスターズ全国決勝大会では、予選でまさかの3連敗…。今回は全勝しか許されない!(笑)独特のテンポでサビくスタイルで勝ち上がり、2人の受験生の子供にいい所を見せるゾ!

予選リーグ

第1試合は6:00~7:30、第2試合は8:30~10:00、昼食を挟んだ第3試合は11:30~13:00。
各選手の熱い想いをよそに、桂浜の海は朝から厳しく牙を剥いてた。前日に吹き荒れた西風と雨は収まったものの浅場には濁りが残り、見るからに釣れそうな気配を感じない状況…。

編集部は第1試合で3連覇を目指す清水選手に密着した。一番奥のエリアの旗際にクーラーを置いた清水選手に対し、対戦相手の水上選手は少し離れた位置に釣り座を構えていた。

今大会では翌日にYouTubeでライブ配信が予定されていたが、予選リーグからリハーサルを兼ね現場で撮影が行われていた。その最初のターゲットは清水選手で、メディアからの注目も高い証拠だ。

やがて競技開始の6:00となり、清水選手は目測で6色付近に仕掛けを投入、中距離を探る作戦のようだ。

編集部はカメラを構えながら清水選手の竿先に視線を集中していた。すると、4~5色と思われる距離で、キスらしき明確なアタリが入ったのを確認した。清水選手もこちらを見てニヤリ(笑)。恐らく良い手応えを感じて、良型キスが掛かっていると確信したようだ。

波打ち際に近付いて仕掛けの回収に入る清水選手。編集部は波間から良型の1stフィッシュが姿を現すだろうと予測、カメラの焦点はその1点に絞ってシャッターチャンスを待つ。

ところが、回収された仕掛けはモトスから先がなくなっており、針が1本もない状態だった。あの振動から推測するに、朝イチで20cm近い良型が掛かっていたに違いない。

競技後に清水選手に聞いたところ、3投目にも同じようにモトスから切られていたようで、切り口の具合から推測して、フグの仕業だったのではないかとのことだった。このようなことはキス釣りではよくあることなのだが、90分しかない短時間勝負の中で、しかも2投も発生するとは…。

まさかこのトラブルが、今大会の結果を大きく左右することになろうとは、開始から30分にも満たないこの時点では想像することができなかった…。

【投魂】Third Castにつづく…

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釣り東北WEB編集部

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