【日本海・庄内沖】春の真鯛ジギングは「デッドスロー」の巻きがキモ!親子で大鯛を仕留める

出典 釣的動画

30年前から日本海の真鯛ジギングを開拓してきたアングラー、丹野正文氏(トップレンジ代表)が、久々に山形県庄内沖のフィールドに立ちました。ターゲットは産卵前の「春真鯛」。魚が浮きがちなこの時期、基本的なテクニックから状況に応じたルアーの使い分けまで、ベテランのノウハウが詰まった攻略法が釣的動画にアップされています。

庄内沖・春真鯛の基本攻略レンジは「中層」

使用するのはタイメタルの60gと70g。潮の状況や水深に合わせて、ジグの重さをこまめに調整することが重要です。

釣行時の庄内沖では、魚がボトム(底)から大きく浮いている状況でした。船長からの情報や、実釣で釣れたレンジはボトムから20m〜30m上、時には水深のさらに上のレンジでもアタリが出ていました。

この時期の真鯛は、デッドスロー(超低速巻き)でのウォブリングアクションに反応が良いため、ルアーをしっかりと泳がせることが重要になります。

【基本テクニック】タイメタルを「デッドスロー」で泳がせろ

真鯛ジギングで最も重視すべきは、ルアーが潮に乗り、ミノーのように泳ぐアクションを出すこと。

巻き速度 基本は「デッドスロー」。潮の流れに乗っていれば、極端にゆっくり巻いてもルアーは泳ぎます。潮を感じながら、なるべくゆっくりとしたスピードを保つことが大切です。
アタリの取り方 真鯛は吸い込むのではなく「噛んでくる」魚です。早く巻いている時は明確なアタリが出ますが、デッドスロー時は竿にアタリが出にくいのが特徴です。
ハンドルテンションの変化を感じ取ることが重要。ハンドルを巻く手が「グッと重くなる」「スッとテンションが抜ける」といった僅かな違和感がアタリであり、ここで即座にフッキングしなければ、イカはルアーを放してしまいます。
ロッド角度 真下に落とす垂直な釣り方ではルアーは泳ぎません。必ず少しキャストして角度(斜め)を入れながら引いてくることで、ルアーのアクションを引き出します。

潮の状況に応じた「ベイト」と「スピニング」の使い分け

状況によってはスピニングタックルが絶対的に有利。ベイトだけでなく、必ずスピニングも用意して潮や風の変化に対応しましょう。

真鯛ジギングでは、潮や風の状況によってベイトタックルとスピニングタックルを使い分けることが釣果を分けるポイントになります。

状況推奨タックル理由と使い方
潮・風が効いている時ベイト潮が効いていれば、重いジグでも泳ぎます。重くすることで糸とジグの間に角度(ハリス)を作りやすく、ルアーの挙動を安定させることができます。
無風・潮が弱い時スピニング潮や風がないと、ジグが垂直に落ちてしまいルアーが泳ぎません。軽くキャストして遠投し、中層まで沈めてから巻くことで、角度をつけてルアーを泳がせることが可能になります。

特に魚が浮きがちな状況や、潮がない状況では、スピニングタックルで遠投し、船の真下ではない「広い範囲」の中層を斜めに引いてくる釣り方が有効です。

【タイメタル活用術】重さの刻みが釣果に繋がる

タイメタルには、17gから90gまで重さが細かくラインナップされています。これは、潮に最もマッチする「デッドスローでのウォブリングアクション」を作り出すためです。

・潮が弱い状況では、より軽いジグと細いラインを使用します。
・潮が効いている状況では、重いジグを使用します。

この状況に応じた重さの調整が、その日の真鯛の釣果を大きく左右します。

親子で70cmアップをキャッチ!庄内沖のポテンシャル

早速良型の真鯛をキャッチ!魚が浮いているレンジを集中的に狙うのがこの日の攻略の鍵でした。
アングラー本人も70cmアップの大鯛をキャッチ!幅広で体高のある、見事な春真鯛です。

この日の釣行では、アングラー本人だけでなく、同船した息子さんも70cmアップの大鯛をキャッチ。ヒットレンジは中層が中心で、父はベイトタックルで、息子さんはスピニングタックルでそれぞれ大物を仕留めました。

活性が高い時はもちろん、アタリが遠のいた時は、ルアーの重さやタックルをこまめに調整し、ルアーに角度をつけて泳がせることを意識することが、庄内沖の春真鯛攻略の鍵となります。

これからさらに浅場に真鯛が差してくるシーズン。ベイトとスピニングの両方の「引き出し」を用意して、日本海の大鯛に挑戦してみてください。

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釣り東北WEB編集部

株式会社釣り東北社

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「釣り東北WEB」の運営、取材、撮影、編集、映像制作をメインに行う。他、ワカサギの穴、トラウトステージといった東北で人気ジャンルの別冊を刊行。

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