4月1日から解禁となった秋田県のサクラマス釣り。数日前にまとまった降水があり、解禁日は増水、濁りで絶望的な状況になるかと思いきや、低気温によって雪代が出ず、蓋を開けてみたら十分釣りになるところまで回復。むしろ増水後の引き水という、遡上系トラウトにとってはベストなタイミングであり、先行解禁した山形県赤川など日本海河川の好状況から、期待感は大いに高まった。
予想に反した解禁日
朝一からヒット情報のラッシュ!と思ったが、沈黙。それでも4月は雪代による慢性的な濁りと低水温により、朝一よりはちょうど山から太陽が出て、川面を照らし始める8時前後が時合いになりやすい。そこからが本番と吉報を待つ。ところが、米代川、子吉川共に入ってくる情報は釣れない、厳しいというものばかり。そのままラッシュの情報はなく、パッとしない解禁日となってしまった。米代川では、午後には釣り人がまばらとなり、2日の朝は超一級ポイントに誰もいないという珍しい光景もあった。
解禁日の状況で分かったこと
米代川、子吉川共に11時頃同じエリアで複数本釣れるようなちょっとした時合いはあった。おそらくこれは当日の朝が氷点下まで通常の8時水中の視界が上がり、当日は氷点下まで冷え込み水温がかなり下がったことによりサクラマスが動く水温まで上がるのに時間を要したと考えられる。
河口〜下流域の群れは薄く、河口から10〜18kmの中流区間が比較的濃い。ただ、数が少ないのか、釣れるのは局地的だった。解禁数日前の増水に乗って新しい群れが入ってこなかった印象。今後の出水、大潮絡みで大きな群れが入ることに期待。
昨年に続いて釣れたサクラマスのサイズは良く、65〜70cmの大鱒比率も高い。
藤琴川がかなり濁っており、その影響で米代川本流も合流から下流は濁りが強い。