酒田沖の大剣をブチ抜く!! 週4で通う女性イカメタリスト!

近年は宮城県や岩手県が脚光を浴びているが、東北でイカメタルが最も早く定着したのは、ケンサキイカをメインとした山形県酒田沖だろう。「今年の夏は週3~4回ペースでめちゃくちゃ通いました!」と、そのイカメタルの魅力にどっぷりハマったのは、酒田市在住のサンラインフィールドスタッフ・谷田圭さん。「10年近く前、初めてハゼを釣った時に稲妻が走り、それ以来色々な釣りにハマっています! その中でもイカメタルは特別で、最近の口癖は【イカメタルやりたい】です!」と、そんな圭さんが心からイカメタルを楽しむ動画を釣り東北YouTubeチャンネルに公開!

◎酒田沖のイカメタル事情

【ケンサキイカ】
・例年7月からスタートし、9月一杯まで続く。
・釣り場は県南の由良沖~県北の吹浦沖と広く、酒田港からアクティブに走る。
・サイズが魅力で、40~50cmのいわゆる大剣サイズも多くまじる。
・ポイントの水深は30~50m、底は砂地に根交じりのポイントをパラシュートアンカーで立て流しする。
・夜焚きスタイルで、LEDライトなどで集魚する。
・メタルスッテは15~30号。

【ヤリイカ】
・2~4月がシーズン。時期的に北西風が強く、出船率は低め。
・ケンサキイカ同様にサイズが魅力で、40~50cmの確率が高い。
・ポイントの水深は40~60m。
・基本的には午前船のデイゲーム。
・メタルスッテは15~30号。

東北の元祖イカメタルフィールド、酒田沖
水深は30〜50mラインがメインとなる

◎圭さんのケンサキイカスタイル

実釣したのは8月下旬。この日は風が強く、水面がかなり波っていたため、水面で集魚ライトが乱反射してしまい効果が薄く、なかなかケンサキイカがよりづらい状況。開始から1時間経って、ようやく同船者が胴長15cmほどのケンサキイカを釣り上げると、早速釣れたタナを教えてもらった。「この釣れたタナを共有しながら、皆で厳しい状況に立ち向かっていくのもイカメタルの好きなところです」と圭さん。

圭さんのタックルは、ロッドはメタルスッテ専用、リールはカウンター付きベイト、ラインはサンライン「SIGLON PE×8」0.6号、リーダーは「アジーロ 船ハリス SV-Ⅰ」2号、仕掛けは「イカメタル仕掛 SV-I エステル」(スタンダード、ショートタイプ)、ウキスッテ、メタルスッテ30号。

サンライン「SIGLON PE×8
滑らかで高性能な8本組の「EX-PE」ライン。ミクロピッチ製法により、バランスの取れた真円構造が特徴で、ガイドとの摩擦を大幅に軽減し、キャスト時の糸鳴りが少なく、スムーズな投げ心地を実現。さらに、色落ちしにくい鮮明なカラーを採用し、マルチカラータイプでは視認性の高いカラーリングが施されている。優れたコストパフォーマンスで、東北でもイカメタルは勿論、船、オカッパリ問わず、様々なジャンルで定番となっている。

サンライン「ソルティメイト インフィニティブ×8
ハイグレードPE素材を使用した高強力、高感度の8本組PEライン。新しい表面加工技術「Performance Sustainable Processing(PSP)」により、初期性能を長時間維持する。ジギング用で激しいジャークでも毛羽立ちにくいように設計されているため、極細号が有利で、かつ耐久性が求められるバチコンにも向いている。5色のカラーローテーション(グリーン、パープル、レッド、ブルー、オレンジ)で水深も把握しやすい。今回はバチコンの時に使用した。

サンライン「アジーロ 船ハリス SV-Ⅰ
魚に気づかれにくい「マジカルピンク」カラーを採用したフロロカーボンハリス。強度としなやかさを兼ね備え、糸グセやヨレが少なく、発生してもすぐに復元可能な優れた耐久性を持つ。また、表面加工により結び目がしっかりと締まるため、安心して使用できる。

サンライン「イカメタル仕掛 SV-I エステル
絡みにくいエステル素材を使用したラインで、イカに見えにくい「マジカルピンク」カラーを採用。硬めの糸質により、スッテの絡みを大幅に軽減し、超高感度で小さなアタリも逃さない。また、仕掛けのタイプをトリプルサルカンの色で把握できる仕様(ハイパワータイプには赤ビーズが付いている)。

当日のベストなシャクリのスピードを見つけることと、安定したステイが大事
キャストしてライン角度を付け、多少横の動きを加えて誘い方を変える。サンライン「イカメタル仕掛 SV-I エステルは仕掛けが絡みにくいので扱いやすい
このティップが微妙に浮いたり、押さえ込まれたりなどの違和感があれば即アワせる

釣り方は、ケンサキイカが浮いていなければ一度底を取り、1ピッチのシャクリ上げを3~5回行って、タナを上げながら誘う。シャクリのスピードが大事で、基本的にはショートジャークのように速めに行うが、アタリがなければフワッ、フワッとゆっくりのスピードも織り交ぜる。群れが濃く、浮いてくるような状況だと、タナさえ合えば比較的素直にスッテを抱いてくるが、当日のようにそうでない時は底ダナからあまり離れず、居てもなかなか抱いてこない。ショートタッチも多く、その微妙なアタリに即アワセしないとなかなか掛けることは難しい。何回かそのようなアタリがあり、直後焦らして抱かせるシェイキングも行ったが一筋縄ではいかない。しかし、圭さんは「個人的には数が釣れる状況よりも釣れなければ釣れないほど1杯の喜びが大きく、楽しいです」とドM…いや頼もしい発言(笑)。

待望の1杯目はシャクリ上げのスピードを速めで釣れなかったことから、ゆっくりのシャクリ上げに切り替えた途端にヒット。「自己満足かもしれないけど、何かを変えた時に釣れると本当に楽しいです!」と心から喜んだ。

当日1杯目を抜き上げる!

その後も厳しい状況は続いたが、速いシャクリ上げに切り替えて1杯、スッテのカラーを替えて1杯と合計3杯をキャッチ。数こそ少なかったが、いずれも軽く胴長40cmを超える酒田沖ならではの大剣サイズだった。

実はこの日、アジのバチコンも行う予定だったが、同船者も船長も皆イカメタル攻略に夢中となり、気が付けばタイムリミットに。イカメタルと同じ場所で1投だけ行ったところ、船長が尺アジをキャッチしてそのポテンシャルを垣間見た。

とにもかくにも圭さんのイカメタルへの情熱は相当なもので、年が明けて2~4月のヤリイカシーズンともなればおそらく出船できる日は通うことだろう。是非その楽しむ姿をまた取材したい。

イカメタルと同じ場所で尺アジが狙える
ケンサキイカシーズンはぼちぼち終わるが、年明けの冬~早春のヤリイカに期待!

WRITER

釣り東北WEB編集部

株式会社釣り東北社

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「釣り東北WEB」の運営、取材、撮影、編集、映像制作をメインに行う。他、ワカサギの穴、トラウトステージといった東北で人気ジャンルの別冊を刊行。

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