34(サーティフォー)実技セミナー

家邊氏によるマンツーマンセミナー

「県民福祉プラザ」でアジングの基礎と要点を学んだ受講者は、青森市内の「浜町緑地」に場所を移し、実際に釣り場で家邊氏から1対1のレクチャーを受けスキルアップを目指した。

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同会場は強めの西風が吹き付ける生憎の状況で、釣りが成立しそうもない予感がした。しかし、家邊氏からはキャストフォーム、ロッド操作方法、風による糸フケ対策など、実戦的なアドバイスが送られていた。

厳しいながらも釣果!

ラインが風で流されて軽量ジグヘッドではボトムまで届けられない中でも、魚からのワームへの反応がない訳ではなかった。

最初はフグの活性が高いのか、ワームのテールがなくなってしまうパターンばかりだった。しかし、工夫を加えて釣りをしていたメンバーには、本命のアジではないものの徐々に魚からの反応が出始めた。

座学セミナーで伝えられた、障害物の潮裏側、反転流で生じる泡が浮遊する箇所、ジグヘッドのウエイトを重くしてボトム取りなどの知識を駆使し、魚へワームの存在をアピールできた結果だろう。

青森県では本格的なアジの回遊が始まったばかりで、今後のハイシーズンに向けて、いい練習となったことは間違いない。

青森港は「釣り禁止」

今回の実釣セミナーは「浜町埠緑地」で開催されたが、同会場を含めた青森港全体は「釣り禁止」となっている。青森港釣り開放情報|青森港湾事務所 (mlit.go.jp)

そこでセミナー開催にあたり、事前に港湾事務局に申請を行ったところ次のような回答が届いた。

①(公財)日本釣振興会青森県支部(事務局長:祖父江弘子)からの申請を受け、
②青森港釣り利用検討会(事務局:国土交通省 東北地方整備局 青森港湾事務局)が「令和6年度 青森港釣り限定開放」として実施計画を添えて行われた事業となる。
③青森港釣り利用検討会申請者に対しては実績報告を求める。

つまり、青森港での釣りは限定開放の申請を前提とし、結果報告までを含めて初めて釣りをすることが認められる場所なのである。今回は決められたルールと手続きに従って実技セミナー開催に至ったが、青森港は決して自由に竿を出せる釣り場ではないことを理解して頂きたい。

全国各地で「立入禁止」「釣り禁止」となっている港湾が増加している。その要因は様々だが、禁止となっている事実を無視して釣りに興ずることは、自分で自分の首を絞めるようなものだ。釣り人1人ひとりの常識と行動が問われていると言っても過言ではないだろう。

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釣り東北WEB編集部

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