ゴリゴリに使い倒せる!磯ロック「スピニング×PE」スタイルと好相性ライン

秋田/日景 颯

東北・日本側のアイナメがハイシーズンを迎えました。今回は私が今シーズンより実戦投入したシマノの新作PEライン「ハードブル8+」についてレビューを書かせて頂きます。実釣では0.8号を巻き、「磯ロック×スピニングタックル」での使用感を紹介したいと思います。

筆者使用タックル

■ロッド/エクリプス「アクシアトラックATRS-84MH」■リール/シマノ「アルテグラ4000XG」■ライン/シマノ「ハードブル8+」0.8号+ナイロン16Lbリーダー

ロックフィッシュ×PEライン

本題に入る前に少しロックフィッシュにおけるラインについてのお話を。約20年程前のロックフィッシュゲームにおけるメインラインはフロロカーボンが全盛の時代でした。また、磯でも防波堤でもベイトタックルが主流でした。

そして間もなくシーバスフィッシングを始め、様々なルアーフィッシングではPEラインが広く普及しましたが、根ズレがしやすいロックフィッシュシーンではPEラインが不向きであると考えられていたため、ロックフィッシュジャンルにはあまり浸透していなかった印象です。

しかし、年々魚もシビアになり、またトーナメントが流行りだしたこともあり、竿抜けポイントを触る…つまり飛距離が求められるようになりました。そのことで、ここ10年では殆どの人が「スピニングタックル×PEライン」がメインタックルになっている印象です。ただ、フロロカーボンも糸馴染みが良いことや風の影響を受けずらいことからPEラインとの使い分けで今でもメインラインだという事はゆるぎない事実です。

ハードブル8+

このラインはその名前から想像できるように、ライン自体が硬く耐摩耗性が従来のPEラインより格段に強いラインであるとPRされていました。そもそもこのラインの素材が一般的なPEラインとは違い、防弾ジョッキや船舶用のロープなどに使われている素材であることからその時点で強度は伺えます。

【ラインの固さ】 さて、ここから本題に入りますが、まずは「ラインの硬さ」です。自分は普段4本編撚りのPEラインを使用していて、それと比較したところほぼ同じ硬さでした。ということは8本撚

りのハードブル8+ですが、4本撚りのPEラインとほぼ同じ感覚で使えるということです。ですが、8本撚りのため糸鳴りは4本撚りに比べて少なかった印象です。

まずラインが固い一番のメリットはトラブルの少なさでしょう。PEラインは撚りが多ければ多いほどラインがしなやかになります。勿論、メリットもありますがしなやかであればあるほどライントラブルが多くなります。そしてライントラブルが起きた際にコシがないため修復はほぼ不可能となるでしょう。これが100m遠投先で起きたら釣りが続行できないことは言うまでもありません。しかしラインが事態にコシがあるとトラブルも少なく、トラブルになったとしても完全にライン同士が締まりきってない状態であれば修復が可能です。そのような点からPEラインに慣れていない初心者にもおすすめできるラインです。

日本海・春の磯ロックもハイシーズンを迎えました!

【強度】 次は強度です。起伏の激しいボトムを探る磯ロックでは切っても切り離せない根ズレ。自身も根ズレによるラインブレイクは幾度となく経験していることからこのラインには非常に期待していました。メーカーのPR映像などで根ズレによる強度テストの動画がupされていますが、それを見る限りではかなりの耐摩耗性を誇っていると感じます。

自分も簡易的ではありますが水中の岩にラインを擦ってみたところ、普段使ってるラインは10往復程で切れたのに対しピットブル8+は20往復以上保ちました。耐摩耗性は格段に上がっていると言えるでしょう。レビュー期間も短かったのですが、その間は根ズレによるラインブレイクは皆無。また、今回はスピニングタックルで使用しましたが、スピニングタックルは構造上ロングリーダーは不向きで、PEラインが根ズレする可能性が非常に高いですが、このラインを使用することでその不安を少しでも払拭できました。

【飛距離】 普段4本撚りPEを使用する自分からすれば全く遜色なく飛びます。普段8本撚りのラインを使ってる方やキャストの上手い方などが投げればまた違うかもしれませんが、前述したメリットと天秤にかけた時は全く気にならない程度だと思います。 

以上、自分なりにレビューしてみました。ロックフィッシュで間違いなく活躍する「ハードブル8+」。皆さんも使ってみてはいかがでしょうか。

「ハードブル8+」を紹介した釣り東北WEB記事はこちらから!

WRITER

日景颯

エクリプスフィールドスタッフ

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