久しぶりの暖かい週末!
天気予報によると、この週末は気温も上昇し、最高気温が10度を超える地点も多くなりそうな気配。もしかすると日中は防寒着の要らない陽気になるかもしれない。また週明けには冬に逆戻りしそうな天気予報だけに、この週末は気合を入れて釣りに出掛けよう!
ライトタックルでアジ&メバル
東北や新潟の各地でメバルが安定して釣れている一方で、最近はアジの釣果もチラホラ聞こえてくる。特にシーズン初期の日本海側では、山形~新潟にかけての港湾部で30cmを超える尺アジが狙えることから、そろそろ良型アジが回遊し始める予感がする。
1gに満たないジグヘッドの重さでさえも手に取るように把握できる、高感度なウルトラライトロッドであれば、アジの小さなバイトは勿論のこと、潮流の受け方までも把握することができて、より深く「アジング」を堪能することができるだろう。
もしもまだアジシーズンが始まっていないようであれば、同じタックルを使用して、夕まづめから夜にかけての「メバリング」に切り替えることができる。
「アジング」よりは少し重めのジグヘッドを使用するが、「メバリング」でも同じロッド、リール、ライン、ワームで対応できるのが嬉しい。
狙うポイントはストラクチャー周り。メバルは沈み根、藻、テトラなどの周囲に身を潜め、エサの捕食チャンスにために、文字通り「眼を張って」集中している。しかも水面方向に集中してホバリング状態で待ち構えていることが多いため、ワームを通すレンジは表層から始めるのがセオリーだ。メバルからの反応がなければ、リグを沈める時間(=カウント)を少しずつ長くして、徐々にボトムに向かってレンジを深く探るようにしたい。
カレイの投げ釣り
春は産卵期を終えたカレイ類が良く釣れる季節。釣れる種類もマコガレイ、イシガレイを中心として、ヌマガレイ、ムシガレイ、マガレイに加え、地域によってはホシガレイ、ソウハチガレイ、クロガシラガレイなどの珍しいカレイもヒットしてくる。
アオイソメをエサにして仕掛けを投入、竿を三脚に並べてカレイからのアタリを待つだけという、至ってシンプルで風情のある釣り方となる。ただし、エサ盗りの活性が高い場合は、ほんの数分でエサが針先から奪われてしまうケースも多くなるため、長時間投げっ放しにせず5~10分程度の間隔で竿を煽り、「聞き上げる」ようにすると本命への近道になるだろう。
港湾での注意事項
カレイの釣り場は各港湾の岸壁や防波堤、サーフが中心となるが、特に港湾では船舶の航行、漁業関係者や作業車両などの邪魔にならないよう十分に注意を払おう。全国各地で船舶のスクリューにミチ糸が絡むなどのトラブル、そして迷惑駐車やゴミの放置などが原因となって、「釣り禁止」の制限措置が決定した港も増えている。
港は漁業関係者の職場であり、釣り人はそこを借りて事実上暗黙の了解で楽しませてもらっている立場である。これはあらゆる釣りに共通することだが、特にオモリをキャストして広範囲を探る投げ釣りを楽しむ人には、分別のある釣り方を率先し全ての釣り人の手本となる行動を取って頂くことに期待したい。
タチウオジギング
宮城県~福島県にかけて、相変わらずタチウオが釣れ続けている。サイズも140cmクラスの、いわゆる「ドラゴン級」も交じっており、今週末も十分に期待が持てそうだ。
かつては春~秋のターゲットだったタチウオだが、ついにそのシーズンが冬を越してしまった。このまま釣れ続くようであれば、もしかすると1年を通して狙えることになり、さらに広範囲の海域でも狙えるようになるかもしれない。
使用するメタルジグは150g前後がメインとなり、あまり横にスライドさせないアクションが効果的と言われている。そのため反発力を抑えた調子のライトジギングロッドや、タイラバロッドなどでも対応できる。
タチウオは定番の塩焼きに始まり、刺身、揚げ物、煮付け、ムニエル、南蛮漬け、蒲焼きなどにしても美味しく食すことができる魚だ。ウロコがない魚であることから他の魚より捌くのも簡単、お裾分けしても喜ばれる。春の陽射しにギラギラと輝く魚体に気持ちを馳せてみてはいかがだろうか?
マダイジギング&タイラバ
主に日本海側の秋田~新潟にかけて、マダイが釣れ始めるのかもしれない。これまでも出船さえできれば、アマダイ交じりでマダイの釣果があったため、今週末は気温こそ上昇するが、風と波の条件は微妙であるが、出船できればチャンスはあるものと思われる。
日本海側のマダイジギング、タイラバでは、潮流の速度や水深に応じて80~200gまでを準備しておきたい。ボトムタッチからのただ巻きが基本となるため初心者でもエントリーしやすく、ビギナーズラックで良型を仕留めることも決して珍しくない。
春の時期は乗っ込みシーズンでもあり、食欲旺盛で卵や白子を抱えた個体も良くヒットしてくる。一足早い春を、マダイで向かえてみてはいかがだろうか?