
春に解禁となる東北・北陸河川のサクラマス釣り。釣りやすい条件などアングラーにより定義は様々だと思いますが、今回は川漁師さんに聞いたサクラマスについて参考までにご紹介します。
今年の秋田の河川は定期的な雨と雪代の流入により子吉川、玉川は釣りになるものの、米代川、雄物川は殆ど釣りにならない状況となっていますが、先日、雄物川の水色を見がてら偵察に行くと偶然にもサクラマスを獲る川漁師さんと遭遇しました。状況としては前日までの激しい雨で本流、支流も増水の茶色の濁りが入り釣りにはかなり厳しい条件。

その漁師さんと30分くらい雑談をしました。漁師さんいわくサクラマスは増水して濁っていないと網に掛からないとのこと。クリアな状況では殆ど網には掛からない。釣りは真逆で濁っていると釣れない…。これを考察するとサクラマスは水色がクリアな場合は網を異物と認識して回避。濁っている状況下では網を見つけることができずに掛かってしまう。故にルアーをキャストしてもよっぽど目の前を通さないと気づいてもらえないということになるのでは?と考えられます。北海道の海サクラマスを何度かチャレンジしたことがありますが、地元のアングラーの話でも海が時化て濁っているときは釣り辛く、クリアなエリアに移動して釣るということです。

魚類には視覚の他に嗅覚、触覚、その他に側線で感じる波動などを感じ取る能力があります。人間が知り得ない他の感覚もあるかもしれないので、それらを考えながら釣りをすると更に楽しくなると思います。現在の本流域はまだ増水で濁っていますが、釣りができそうなタイミングでサクラマスの視力を含めた生体をイメージしながら価値ある1匹を求めてみてはいかがでしょうか?