真冬の岩手県三陸沿岸。なんで暗闇で北風吹き付ける極寒のなか、黙々と釣り続けるクレイジーな人たちがこんなにいっぱいいるのだろう?
それはめちゃくちゃ面白い、ハマるからに決まっている! 狙い方は地元のフラワー、マグナム、オッパイ針、エギとスタイル、状況に合わせ様々だが、これらに釣るために必要な要素「共通点」みたいなものはある。
例えばご当地フラワー仕掛け。この仕掛けでは「フォールスピード」が1つ鍵になる。後部重心で比較的速いフォールスピードにより、ヤリイカのリアクション的な興味をひくと同時に見切られにくさも兼ね揃えている。活性が高いヤリイカはすぐにフラワーを抱き、活性が低いヤリイカも反応しているうちにフラワーを抱くレベルまで活性を上げることができる。また、後部重心による飛距離のアドバンテージにより広範囲のヤリイカを寄せると共に、前述したフラワーを抱くレベルまで上げる助走も長く取れるメリットがある。
ヤリイカがフラワーを抱くタイミングはフォール仕切って次のシャクリに入るまでの0状態になった瞬間が多い。ゆえに、アタリを取って掛けるというよりは次のシャクリで乗っているということが多い。
これらはフラワーに限らず、他の仕掛けでも同様。フォールスピードはゆっくりのほうが抱きやすい状況もあるが、速いほうが見切られにくく釣り人側でレンジ、アクションの自由度は高い。
「アオリイカでもよく行う方法で、ヤリイカに一発で抱かせるのではなく、焦らすように徐々に活性を上げ、距離を詰めていくイメージ」と語ったのは、シマノエギングインストラクターの湯川マサタカさん。
数日前まで屋久島でアオリイカのロケをしてからの来岩ということでかなりの気温差に寒そうではあったが、ヤリイカを狙ったライトエギングでの様々なヒットパターンに「面白い!」と時間を忘れて楽しんでいた。
その模様は動画で近日公開予定!