最後の切り札的ワカサギ仕掛け!
「これは!」という食い渋りに効きそうなワカサギ仕掛けががまかつから発売。その名は、ワカサギ侍こと、尾崎渚氏が監修した「ワカサギ王 極渋り(狐タイプ) 」。
この仕掛けの最大の特徴は、ハリスが0.15号、ミキ糸が0.2号という細糸仕様の点。尾崎氏といえば、通常連掛けの関東スタイルということもあり、ハリスでいうと一般的には太めの0.3号がメインとしている。これまで福島県桧原湖や岩手県岩洞湖でも釣行経験のある同氏。その際も同号のものを使用して十分な釣果を得ており、その必要性を感じていないと思っていただけに、今回の仕掛けは編集部としてちょっと意外だった。
その理由を尾崎氏に聞いたところ、「これまで東北エリアでの実釣も含め、太糸だと誘った時の波動が邪魔をしてか、魚が仕掛けに近づいてこないと思う時が多々ありました。それに氷上のようなスローテンポの釣りの中では、太糸での手返しが求められず、どう食わすか、より魚目線の仕掛けが優先されます。その意味でより自然な漂い方を演出する細糸も必要だと感じていました」とのこと。それから細糸仕掛けを自分なりに試作し、2023-2024シーズンは今回のプロトモデルを使用していた。
ハリスの長さは、自然な漂い、食い込みを優先し、長めの4cmに設定。素材はアユ釣り用のハリス。尾崎氏はアユ釣りにものめり込んでおり、アユ釣り用のハリスの強度、扱いやすさ、ヨレにくさに着目。その特徴はワカサギ釣りにおいても細糸のデメリットを補うはずと今回の採用となった。これが狙い通りで、まずは適度な張りと軟らかさによるエサのナチュラルな動き。特に弱りやすいミキ糸とエダスの結束部の強度がアップ。小型のワカサギが掛かるとクルクル回って上がってくるが、その状況でもヨレにくいなど様々なメリットを実感した。
針は、触れ掛かりするような刺さりの良いフッ素コーティングのナノスムースコートが施されており、自然さを優先してチモトの留めは付いていない。
東北ではこんな時に活躍!
東北では、11月1日から福島県桧原湖、宮城県花山湖の屋形船、ドーム船が解禁となり、2024-2025年シーズンがスタートする。同仕掛けが特に活躍する状況を挙げると…
・11~12月(福島県桧原湖)/ターンオーバーや急激な水温変化により食い渋った状況
・12~1月(福島県桧原湖)/薄氷が動くことや解禁からの人的プレッシャーなどによりワカサギがナーバスな状況
・2月(福島県桧原湖、岩手県岩洞湖、全フィールド)/氷上解禁後、釣り人からのプレッシャーの蓄積、産卵に向けての食性低下、深場であまり動かない低活性な良型狙い
以上のようにほぼオールシーズン、とにかく食い渋った時に使ってみるのが正解。勿論、太めの仕掛けでも入れ食い状態な時は出番でないこと、あくまで細仕掛けなのでワカサギを外す時など扱いには十分気を遣うことは言うまでもない。
製品スペック(狐、袖共通)
号数 | ハリス | 幹糸 | 全長 | 入数 | 希望本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|
0.5 | 0.15 | 0.2 | 80cm | 1組 | 400 |
1 | 0.15 | 0.2 | 80cm | 1組 | 400 |
1.5 | 0.175 | 0.3 | 80cm | 1組 | 400 |
2 | 0.2 | 0.3 | 80cm | 1組 | 400 |
号数 | ハリス | 幹糸 | 全長 | 入数 | 希望本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|
0.5 | 0.15 | 0.2 | 95cm | 1組 | 450 |
1 | 0.15 | 0.2 | 95cm | 1組 | 450 |
1.5 | 0.175 | 0.3 | 95cm | 1組 | 450 |
2 | 0.2 | 0.3 | 95cm | 1組 | 450 |
仕掛けのメーカーページはこちらから。
https://www.gamakatsu.co.jp/products/42-971/
尾崎氏が「ワカサギ王 極渋り(狐タイプ)」で実釣している模様はこちらから。