宮城/編集部
(公財)日本釣振興会宮城県支部では同県海域へ震災前からクロソイの稚魚放流を行ってきた。近年では海水温の上昇と共にこれまで棲息数が少なかったマダイが定着し、漁業、遊漁としての認知度も上がり、捕獲による減少が懸念されている。そこで同会では震災以降にマダイの稚魚放流を積極的に行っている。これまでは塩釜港(塩竈市)より遊漁船の稚魚1万匹を積載し同港沖合に放流していたが、今年は同港沖合に加え、エリアを広げ、女川港(女川町)での放流も試み行った。
願いを込めて大海原へ…
去る、令和6年7月24日(水)午前、まずはこれまでの放流エリアである塩釜港沖合に遊漁船にてマダイ稚魚5,000匹を滞りなく放流した。続いて午後から放流する女川港へ向けて活魚車は移動。
午後3時、女川港小乗浜岸壁にマダイ稚魚5,000匹を積載した活魚車が到着。ここでは協賛の東北電力(株)女川原子力発電所、協力の女川町、(株)釣り東北社、地元保育園の「しおかぜ保育園」、「第四保育所」園児合わせて40名が参加。
始めに活魚車よりホースにて放流が行われ、続いてバケツに移したマダイ稚魚を園児たちが海へと放流した。「大きくなってね!」「元気でね!」と願いを込め放たれたマダイは、きっと宮城県の漁業そして遊漁を豊かにしてくれることだろう。