天気は下り坂
各地の天気予報を見ると、今週末は日曜日に雨マークが付いており、降水確率も午後を中心に高くなっています。快適に釣りができるのは土曜日から日曜日の朝まづめにかけた時間帯となりそうで、夜釣りなどもオススメかと思われます。そこで今週の釣り物予報は、暑くもなく寒くもなく、快適な条件で楽しめる、夜のターゲットをピックアップしてみました!
ライトゲーム
朝夕まづめの時合いを狙えば、アジの活性も高く効率の良いアジングを楽しむことができます。しかし、どうすれば答え(=ヒット)の辿り着けるかを模索するような、より高いゲーム性を求めるアングラーの中には、時合いが去ったナイトゲームを好む人が多い傾向があります。
また、港湾部のストラクチャー周りや藻が生えているポイントなどでは、夜になるとメバルの活性もアップし、アジとの釣り分けパターンの答え探しも面白そうです。
アジに関しては夏に向かって若干サイズダウンする可能性がありますが、予期せぬ大物が掛かるケースも考えましょう。超高感度で極細ラインでは、さすがのエキスパートでも取り込めないこともあり得ますので、タモやを携行するようにしましょう。
チョイ投げで待つ
港湾部では複数のロッドを出して、三脚に並べてアタリを待つスタイルがオススメです。初夏の夜の主なターゲットは、アナゴ、シャコ、アイナメ、カレイ、マハゼなど。
アナゴはシンプルな片天ビン1本針仕掛けを使用します。ツケエサにはサバなどの身エサが効果的ですが、アオイソメでも十分に期待が持てます。アタリがあっても放置していると、アナゴが針を外そうと暴れてしまい、球状になって仕掛がグシャグシャに絡む事態が発生しやすくなります。アタリがあったらまずは竿先を大きくゆっくりと持ち上げて、魚が付いていないかどうかを重さや振動で「聞き上げる」と良いでしょう。
シャコは市販のシャコ仕掛けを使用し、アイソメをエサにするのが一般的です。シャコは尻尾を急に動かすことで、後ろ方向にバックして移動しようとします。針に掛かった際はこのバック動作によって、竿先に明確なアタリが出ることが多くなります。
シャコの尻尾の両サイドには針状の鋭いトゲがあること。針外しの際は、フィッシュグリップやタオルなどを使用して、トゲに触れてケガを負わないように細心の注意を払いましょう!
ルアー釣り
各地の大河川の下流域では、シーバスの釣果が上昇中です。特にナイトゲームでは、橋の外灯から照射される光の陰の部分や橋脚周りなど、シーバスは補食行動を取りやすい場所に身を潜めていますから、是非ともルアーを通しておきたい必須ポイントになります。
アイナメはロックフィッシュの代表格であり、その名の通り磯などの岩礁帯で良く釣れるだけでなく、港湾部にある沈み根の周辺でも狙うことができます。テキサスリグにワームをセットして、ボトムを中心に誘いを掛けます。時々口を使わせる「間」を作るために、ワームの動きを止めてステイさせるなどの操作も効果的です。
シーバスにしろロックフィッシュにしろ、夜間は足下が見えにくくなりますので、ライトなど照明器具を使用することは勿論のこと、滑り止めのスパイクブーツやライフジャケットは必ず着用しましょう。
ぶっ込み釣り
数ある投げ釣りの中で、片天ビン1本針のシンプルな仕掛けでマダイなどの大物を狙う釣りを「ぶっ込み」と呼ぶこともあります。
マダイ狙いのぶっ込み釣りの場合、ツケエサにアオイソメを房掛けにするケースが代表的です。しかし、この時期はフグなどのエサ盗りが多くなり、アオイソメではアタリもないままに瞬殺されることも…。そこで大物狙いに欠かせないエサが「ユムシ」です。
ユムシは1匹で100円を超える価格となりますが、余計なエサ盗りに悩まされることなく、しかも掛かると大物の期待が大きいエサで、海水に入れてエアレーションを効かせ活かして使用します。何が掛かるか分からないワクワク感が大きいのも、このぶっ込み釣りの魅力でもあります。
好調なイカ釣り
三陸沖では昨年に引き続き、船のスルメイカ、ケンサキイカが好調です。また、場所のムラはあるものの、太平洋沿岸の各港湾部からでもエギやフラワーを使用してイカ釣りを楽しめそうです。
船では日を追ってサイズアップしており、胴長30cmクラスの割合が高くなってきました。手返しが良くて近年流行の「イカメタル」が主流となっていますが、「サビキ」とも呼ばれるプラヅノを複数付けた仕掛けが優位な場合も見受けられます。
一方のオカッパリでは、1.5~2.5号の小型エギが活躍します。また、各地の釣具店オリジナルのリグやスッテも実績が高く、釣行の際は地元の釣具店に足を運び、情報収集と共に限定アイテムを探してみるのも楽しみの1つとなるでしょう!
ナイトゲームはマナー遵守
最近各地の漁港で釣り人のマナーの悪さが指摘されています。中には注意しても改善されないことから、「釣り禁止」「立入禁止」の措置が取られるケースが増えています。弊社webサイトでも再三注意を呼び掛けていますが、自分の楽しみだけのために漁港施設があるわけではないことを念頭に、釣りを楽しんで頂きたいものです。
釣り人は、アングラーは、周囲から見られています。ナイトゲームは特に警戒されている場所も存在します。釣りの奥深さと楽しさを、子孫に永く継承してもらうためにも、絶対にルールを守り、人として恥ずかしくない行動を取りましょう。