朝夕まずめがチャンス!
今年の夏至は6月21日(金)。1日ずつ日の出が早くなり、日没時刻が遅くなっていることに気付いている人も多いのではないでしょうか? 今週末を確認すると、午前4時前から明るくなり始め、午後7時過ぎになってやっと夜の帳が下りてきます。
一般的に朝夕のまずめ時は魚のエサとなるプランクトンが動きが活発になり、それに伴って魚に捕食スイッチが入り、釣り人が投入した仕掛けやルアーへの反応も高くなります。この土日は天候も良く、釣り日和になりそうです。朝まづめ狙いなら早起き、夕まづめ狙いなら仕事終わりに釣り場に直行という行動パターンを取れば、素晴らしい釣果に繋がるかもしれません!
イナダ/ワラサ
太平洋側の宮城県牡鹿半島周辺では、オフショアのジギングで多数のイナダが仕留められています。一方の日本海側では、青森県竜飛周辺の磯場や、山形県庄内~新潟県下越の各サーフに至るまでの広範囲で釣果が出ています。
特に新潟方面では、ベイトとなるカタクチイワシの大群が浅場に寄っており、イナダのみならず尺超えのアジ、大物サバなどが爆釣モードとなっています。ベイトの動き次第で釣れるポイントは変わりますが、朝夕まづめ時のゴールデンタイムを中心に、ラン&ガンで追いかけたいところです。
アジ
青森県の陸奥湾でも良型のアジが掛かり始めており、今週末は東北~新潟の全域でアジが絶好のターゲットになりそうです。
秋田~新潟では尺越えのサイズが釣れていますが、朝方よりも水温が上がっている夕方のほうが良いイメージがあります。ジグ単で狙うアジングとサビキ釣りがメインとなりますが、自分のスタイルやお好みの釣り方で狙ってみましょう!
まづめ時にアジのアタリが集中する傾向がありますが、ポイントによってはその時間が30分程度で終わってしまうこともあります。そのポイントの地形や潮の流れなどの影響も大きいと思われますので、様々な釣り場で竿を出して試してみて、自分のテリトリーを広げておくことをオススメします。
シロギス
先週末になって秋田県北部のサーフでシーズン初の釣果が出ました。水温が低いようで魚影が薄く、まだサイズも数も満足には遠い状態ですが、約半年ぶりにキスのアタリをキャッチすれば、思わず笑顔がこぼれることでしょう。
近年のキスは波打ち際や近い距離で良く釣れる傾向があり、遠投しなくてもチョイ投げでも十分に対応できると思われます。ルアーロッドなど軽めのタックルで挑めば、強烈なキスのアタリが増幅され、キス釣りの醍醐味が増すことは間違いないでしょう!
アオリイカ
東北のアオリイカエギングは秋が本番です。しかし今年は宮城~福島の太平洋側沿岸で親イカと思われる大物が釣れています。
さすがに誰にでも釣れる程の個体数ではありませんが、貴重な1杯を求めて遠方からシャクリにきているエギンガーも多いようです。
「イカの王様」と呼ばれるアオリイカの身は甘味が強く、刺身は勿論のこと、天ぷらにしても焼いても、どうやって食べても美味しい食材でもあります。その手応えと食味を存分に味わってみてはイカがでしょうか?
スルメイカ&ケンサキイカ
岩手県三陸方面では、船でもオカッパリでもムギイカ(小型のスルメイカ)やケンサキイカが釣れています。昨年の夏~秋にかけて絶好調でしたが、今年も大いに期待が持てそうな予感がします。
船釣りでは状況に応じて10~30号のメタルスッテを使用し、オカッパリではフラワーや1.8~2.5号の小さ目なエギを使用します。外灯のある漁港などは人気となりますが、過去には釣り座を巡るトラブルが発生したポイントもありました。あくまでも先行者が優先というマナーを守ると共に、過剰な場所取りや他人に迷惑となる行為は慎み、譲り合いの精神を持ちながらイカ釣りを楽しみましょう!
マダイ
青森県では平舘や日本海側で釣果が上昇中ですが、陸奥湾東側でもテンヤマダイがスタートしました。これで東北~新潟のほぼ全域でマダイのハイシーズンを迎えています。
船ではコマセ、テンヤ、ジギング、タイラバなど、様々な釣り方で狙うことができます。オカッパリでは磯釣りを始め、投げ釣り、ショアラバやショアジギングなどの釣り方でも実績があります。
マダイはフィッシュイーターの一面も持ち合わせており、カタクチイワシなどの群れがあれば時間を選ばずに口を使うため、日中でも夜釣りでも楽しむことができます。まづめ時を中心にご自身の都合の良い時間を選んでチャレンジしてみたいものです!
アカムツ(ノドグロ)
青森県~新潟県の日本海側で、高級魚のアカムツが上昇の気配です。ホタルイカや魚の切り身をツケエサにした船釣りの他に、ジギングでも狙うことができます。
中深海を狙う釣りのため、仕掛けの上げ下ろしのタイミングや糸フケの出し過ぎにより、ミチ糸が潮流を受けることでオマツリが発生するリスクもあります。船を予約する際にミチ糸やオモリの号数などを確認し、できる限りトラブルを避ける準備をするよう心掛けましょう。
夜釣りはマナーを守って!
最近、全国各地の漁港で「釣り禁止」の制限が課せられるケースが増えています。その原因は、立入禁止箇所への侵入、ゴミの放置、船やロープへの針引っ掛け放置、迷惑駐車、夜中の大声や笑い声、ドアの開閉音、船舶やスクリューへの糸絡み、排泄行為など掲げるとキリがありません。
漁港は国が建設し、その管理は各自治体に任せられ、現場は各漁協や漁師に委ねられているのが現状です。漁業関係者も漁港という設備を借りて仕事を行っているのであり、釣り人はその職場に足を運び、暗黙の了解で釣りをすることができているのです。
自分の会社や職場に見知らぬ人が勝手にやってきて、自分勝手な行動を取ることなど、決して許されるはずがありません。立場が逆になればよく理解できるかと思いますが、一人の人間として常識とマナーを守って釣りをするよう、宜しくお願い申し上げます。