【新製品】コスパに優れた4代目ブル―スナイパーダイワ「スカイキャスター」

今年発売となる並継投げロッド新商品の中で、最も目を引いたのがダイワ「スカイキャスター」だ。2023年に発表されたマスタライズキスで話題を呼んだ、2番節が長いLM(ロングミドル)を採用。価格も抑え気味で根強い人気を誇る並継ロッドが進化を遂げていた。

曲げやすく扱いやすい

ダイワフィールドテスター高橋明彦の解説によると、新作スカイキャスターのキャストフィールは、ハイエンドモデル「マスタライズキス」のLM仕様に近い仕上がりとのこと。フルパワーの負荷を掛けなくても長い2番節が良く曲がってくれることから身体に掛かる負担が軽く、中~近投の距離を長時間投げ続ける釣りに適している。またオモリが胴に乗りやすく安定したキャストをサポートし、実釣におけるコントロール性能も高く扱いやすいロッドだ。

スカイキャスターはコストパフォーマンスに優れたロッド。高橋名人もイチオシ!

ネジレ軽減

今回から<X45フルシールド>構造を採用、ロッド先端から45度の角度で外層を締め込むことにより、キャスト時に発生しやすいネジレの剛性が飛躍的にアップしている。その分だけ本体ウエイトが前作よりも弱冠プラスとなったが、実釣では全く気にならないレベルとなっている。これにより飛距離の安定性も高まり、キャスターの狙ったゾーンに仕掛けを届けることが可能となっている。

感度も良好

3代目「スカイキャスター」では<AGSガイド>を搭載し、中価格帯の並継ロッドとしては抜群の感度を誇っていた。今回はパーツ高騰の影響でチタンKWガイド(元ガイドにはステンMNガイドを逆付け)を搭載することで、価格を抑えることに成功した。肝心な感度について川口友輝朗フィールドテスターに聞くと、さすがに昨年発売した「マスタライズキス」よりは劣るものの、3代目「スカイキャスター」とは伝わる振動の質が違うと語る。実釣テストでは固定式L字型天ビンで6色(1色=25m)先のピンギスのアタリを確実に捉えることができたとのことで、トーナメントでも十分な武器として味方になってくれるだろう。

川口テスターは来場したトーナメンターに、インプレッションを熱く語っていた

35号はひと味違う

27~33号まではLM仕様で曲げやすいという効果を発揮するが、以前から35-405を使用しているユーザーにとっては遠投性能やパワーが気になるところ。今シリーズでは35号では2番節の曲がりやすい部分をティップ側にポジションさせたため、キャストフィールは先代のLB(ロングバット)に近い。従って実釣性能にプラスして飛距離も求めるパワーキャスターには是非とも35号を振ってもらい、その曲がりのフィーリングを試してみてほしい。

互換性のあるバランサー

今回の「スカイキャスター」ではコストダウンの一環として、通常竿尻に納まっているバランサーが標準装備となっていない。バランサーは装着することでティップ部分の持ち重り感を軽減させる役割を持っており、普段から装着してキャストしている人も多いと思われる。アフターパーツとしてバランサ―を購入することも可能だが、ダイワの並継ロッド間でバランサ―の互換性があり、今まで使っていた並継ロッドのものを流用することが可能だ。購入価格を抑える努力も開発コンセプトに含まれており、その配慮は一般ユーザーとしては嬉しい限りだ。

2024年限定販売リールも登場!

リールコーナーには赤いボディーが目を引く「トーナメントサーフ45 タイプ-R」が展示されていた。2024年限定発売のノンドラグ投げ専用スピニングリールで、カラーリング的には「トーナメント プロキャスター」とマッチしそうだ。スペックは人気の高い「19トーナメントサーフ45 06PE」と同じで実釣向きであることは間違いなく、キャスターのオシャレ感覚を引き出し、遊び心をくすぐるリールだ。

リールコレクターには堪らない逸品

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釣り東北WEB編集部

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「釣り東北WEB」の運営、取材、撮影、編集、映像制作をメインに行う。他、ワカサギの穴、トラウトステージといった東北で人気ジャンルの別冊を刊行。

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