
PEラインは“飛ばすための糸”というイメージがありますが、その常識を覆すモデルが登場しました。高比重コアを組み込んだ9本構造により、沈下性能と真円性を両立したのが、シマノの「ピットブル G9」です。本記事では、その構造と実釣におけるメリットを詳しく解説します。
画像/出典:シマノ

■ 8本+高比重コアの「G9構造」

「ピットブル G9」は、8本編みPEに高比重コアを組み合わせた9本構造。
これにより…
・高い真円性優れた直線強力
・なめらかなガイド抜け
・安定した飛距離
を実現しています。素材には高強力ポリエチレン繊維「Izanas®」を採用。さらにシリコン系コーティングにより、摩擦抵抗や糸鳴りも抑制されています。
■ 最大の特徴は“高比重”設計

一般的なPEラインの比重は約0.97前後。水に浮きやすい特性を持ちます。
一方、「ピットブル G9」は約1.13〜1.27の高比重設計。これは水よりも重く、ライン自体が沈みやすい数値です。
高比重のメリットは…
✔ ルアーを素早く狙いのレンジへ届けやすい
✔ 潮なじみが良く、ラインスラックが出にくい
✔ 風の影響を受けにくい
✔ ボトム攻略が安定する
特に、ディープエリア攻略、強風下での釣り、ボトムを丁寧に探るゲーム、潮流の速いフィールドといった状況では、その違いがはっきりと体感できます。
■ “飛ぶ”と“沈む”を両立
高比重ラインは沈みやすい反面、飛距離が犠牲になるイメージもあります。
しかし「ピットブル G9」は、高い真円性と滑らかな表面処理により、キャスト時の放出抵抗を抑制。飛距離性能も高水準で維持しています。つまり、飛距離性能 × 沈下性能 という、これまで相反しがちだった性能を両立したモデルと言えるでしょう。
■ カラー展開と視認性

「ピットブル G9」は、釣りのスタイルやフィールドに合わせて選べる2色展開です。
水中でラインの存在感を抑えたい場合にはナチュラルなダークモカ、フォール中やラインの動きを視覚的に把握したい場面ではトレーサブルピンクが効果を発揮します。どちらのカラーも25mごとのマーキングが施されており、飛距離やライン残量を把握しやすい仕様となっています。

号数展開も幅広く、0.5号から2.0号までをラインアップ。ライトゲームやエギングに適した細番手から、シーバスやライトショアジギングなどに対応する中太番手までカバーしています。巻量は100mと150mが用意されているため、タックルや釣り場の条件に合わせて選択しやすい点も魅力です。
高比重コアを組み込んだ9本構造により、“沈めて攻める”という新たな選択肢を提示した「ピットブル G9」。飛距離や強度を保ちながら、優れた潮なじみとレンジキープ性能を実現しています。
ラインを替えるだけで、釣りの質は変わります。次の一投は、高比重という武器を試してみてはいかがでしょうか。


