脂ノリノリで激ウマ!秋田港の「ヒイラギ」を味わい尽くすライトゲームのススメ

「小さな魚だから」とリリースされがちな魚が、実はとんでもない美食であることがあります。
今回は、秋田港セリオン前でライトゲームで釣れる「ヒイラギ」に注目。その驚きの美味しさと、料理のポイントを徹底レポートします。

秋田港・日中のライトゲームで本命「ヒイラギ」を狙う

秋田港セリオン前での釣行スタート。日中の時間帯でもボトム(底)狙いで楽しめます。

釣行は10月13日の午後、秋田港セリオン前にて。日中の時間帯でしたが、本命として狙うのは、底に潜むハゼやヒイラギです。

<使用タックル>
・ロッド:メバル用ライトゲームロッド
・ライン:PE 0.6号、リーダー フロロカーボン 2.5号
・仕掛け:ブラー 10g

ライトゲームでゲットした本命のヒイラギ。
小さな魚体ながら、この日のアタリは頻繁で入れ食い状態でした。

釣り方は、底まで沈めてから「底をずる引き」が基本。たまにチョンチョンと誘いを入れ、止めて食わせるシンプルなボトム(底)狙いです。するとすぐにアタリがあり、見事、本命のヒイラギをゲット!秋の秋田港で、良型のヒイラギが入れ食い状態となりました。

料理のポイント:ぬめり取りと刺身への挑戦

調理の最初の難関はぬめり取り。
塩をしっかりまぶして馴染ませ、ぬめりを丁寧に取り除くのが美味しくなる秘訣です。

ヒイラギは見た目によらず棘が鋭く、さらに全身が強いぬめりに覆われています。このぬめりをしっかり取るのが、美味しく食べるための最初の関門です。

<ヒイラギの下処理手順>

<ヒイラギの下処理手順>

1.ぬめり取り :魚体にたっぷりの塩をかけ、箸でよく馴染ませてから水で洗い流します。
        ぬめりが完全に取れるまで、数回繰り返すのがおすすめです。

2.下準備  :キッチンバサミで鋭い背びれや胸びれをカットし、頭と腹を落とします。

3.調理   :キッチンペーパーで水分を拭き取り、刺身で味わうために三枚におろします。

刺身に挑戦するため三枚おろしにした際、その切り身を見て驚愕!ヒイラギは見た目からは想像できないほど脂が乗っており、指が油でテカるほどでした。

三枚おろしにした切り身を見て驚愕!
指がテカるほど、秋のヒイラギは想像以上に脂がたっぷり乗っています。

歯ごたえシャキシャキ!ヒイラギの驚きの刺身

完成したヒイラギの刺身と骨せんべい。手間をかけた分、最高の状態でいただくことができます。

さばいたヒイラギを盛り付けて完成したのが「刺身」と、アラを使った骨せんべいです。

まずは刺身から実食。
これはうまい!」と声が出るほどの美味しさで、脂がしっかり乗っているのに、歯ごたえはシャキシャキ。旨みが濃く、脂が乗ったサヨリとアジを混ぜたような味わいで、非常に美味です。

余った骨と頭は塩と片栗粉を混ぜて、低温でじっくり揚げた後に高温で二度揚げ。カリッと揚がった「骨せんべい」は、魚の味はわずかですが食感が完璧な状態で、お酒のおつまみに最高の逸品となりました。

試食の瞬間、「これはうまい!」と思わず唸るほどの美味しさ。歯ごたえと濃い旨みがたまりません。

リリース厳禁!秋田の恵み「ヒイラギ」を食卓へ

ヒイラギは、その小ささや下処理の手間から「未利用魚(雑魚)」として見逃されがちですが、これほどの脂と旨みを持つ魚をリリースするのはもったいない!

ぬめり取りなど若干の手間はかかりますが、それを補って余りある絶品な味。秋田港でヒイラギが釣れた際は、ぜひ持ち帰って刺身や骨せんべいで「秋田の恵み」を味わってみてください。

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釣り東北WEB編集部

株式会社釣り東北社

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「釣り東北WEB」の運営、取材、撮影、編集、映像制作をメインに行う。他、ワカサギの穴、トラウトステージといった東北で人気ジャンルの別冊を刊行。

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