
連載「わっぱが特捜隊 ANOTHER SIDE」は隊員Tが釣りのジャンルや、釣り方など一切気にせず自由気ままに釣りをご紹介する連載となっております!





目次
エピソード1◆スペシャルゲスト!◆
今回は夏のトップゲームの代表格ともいえるマイナーな釣りの中の一つライギョ釣り。日本国内の一部の野池や河川、湖沼に生息している肉食魚で大型の個体は1mを超える。年々数は減っているが秋田県は比較的釣りやすいのが特徴で全国各地から釣り人が訪れる。そんなライギョ釣りの面白さに魅了されて、長年秋田に通い続けているプロアングラーがいる。シーバス釣りの第一人者の職業釣り師として有名な小沼正弥さんだ。小沼さんは知る人ぞ知るライギョ釣りのエキスパートでライギョを求めて全国各地を訪れ、その経験や知識などは本業のシーバスを上回るほどでライギョ愛は別格! そんなライギョを愛してやまない小沼さん(以下大将O)がわっぱが隊にスペシャルゲストとして登場してもらった(嬉)!
エピソード2◆熊出没注意!◆
実釣は8月中旬の蒸し暑いまさにライギョ釣り日和の秋田県某野池。ポイント近くで車を止めて準備していると、一台の車が止まり話しかけてきた。釣りの状況などを聞かれるのかと思いきや「この道路はしょっちゅう熊が横切るから気を付けて。つい最近も子熊歩いてましたよ!」とのこと。確かに市街地郊外の殆んど車が通らない山奥でいかにも熊が出没しそうな気配ムンムン(怖)。とはいえ近年は山に生息している動物の木の実などのエサが天候不順などにより激減、山の木を切りすぎて動物達の棲むところが減っているのかは分からないが、熊の出没が恐ろしいほど増えているのは事実。隊員Tは渓流で秋田県内の山を見てきているが、目的は分からないが年々山の木が切り倒され山肌が露わになっているところが増えてきているのを見ている。木を切ることにより動植物の居場所が無くなるのは勿論、保水能力も落ちて水害も発生しやすい。大人の事情があるにせよ大自然が減り動植物の居場所が無くなるのは非常に悲しいし、水害などの災害リスクも高まることを考えると一度考え直さなければいけない時代になっていると思う(悲)。
まずは、行き当たりばったりで遭遇しないように熊鈴を鳴らし、なるべく大声を出すなどしつつ、周囲の変化にも細心の注意を払った。



エピソード3◆ライギョパラダイス!?◆
さて実釣のほうだが、そこそこハードな藪漕ぎをしてポイントに到着。大将O、隊員T各々好きなフロッグ(ライギョなどを釣るルアー)をキャスト。数日前に降った大雨の影響で水位が高く狙っている場所に立てずに苦戦(焦)。それでもいかにもライギョが居そうなポイントにフロッグをキャストして狙うと時々ライギョのバイトがっ! しかし水面が爆発するバイトではなくフロッグが沈むサイレントバイトが多くなかなかヒットしない(泣)。それでも諦めずに狙っていると隊員Tに初の水面爆発バイトがありヒット! サイズは良いらしくライギョ特有の激ヘッドシェイクで楽しませてくれる。何とか寄せて無事にキャッチ。丸々とした60cmオーバーの綺麗なライギョを手中することができた(嬉)。


そして大将Oはというと…バイトの連続! 長年の経験からくるフロッグのタイプやカラーなどの独自の理論から導き出した結果で、隊員Tはいつも色々と教えてもらっている(企業秘密な部分はなかなか教えてくれない(謎))。隊員Tが1匹釣っている間に3キャッチとトリプルスコア(凄)。


大将Oの経験からすると、秋田のライギョのフロッグに反応する個体の数は関東などと比べるとけた違いに多いらしい。それ故、関東や関西のライギョファンは秋田に遠征にくるのだとか。恵まれた環境に感謝(礼)。
軽く昼食の後、再度同じポイントにエントリー。水温が上がり活性が高くなることを願い午後3時過ぎから再開。しかし、午前に多数バイトがあったのに全く無くなりわっぱが(厳)。しかし、大将Oが一言「毎回ここは午後4時30頃から良くなるから大丈夫!」。そして迎えた午後4時15分…。ウシガエルの大合唱が始まったタイミングで大将O、隊員Tにバイトがっ!そこからはライギョのバイト連発タイムに突入!


しかも2人共に動かないで同じ場所でやっているのにも関わらず終了の午後6時まで反応しまくりで、大将Oも60cmオーバーの良型をキャッチして超絶楽しむことができた。

今回は少々マニアックなライギョ釣りにチャレンジしたがこれが面白過ぎて堪らない。浮かんでいるフロッグにライギョが捕食するシーンが丸見えで興奮すること間違いなし! 熊対策、熱中症対策をしっかりして迫力のトップゲームを楽しんでみてはいかがだろう。