【初心者に超オススメ】初春の三陸沖マダラジギング

海が荒れてなかなか釣りにいくことが少なくなる東北地方。日本海側は特に北西風の影響を受けて大時化の日が続きますが、太平洋側は反対に陸からの風となり船釣りの場合出船率は高くなります。そんな太平洋側の初春のオススメの釣りはズバリ「マダラジギング」。産卵を終えた個体が体力回復のため水深100mより浅いエリアにエサを求めて入ってきて、活性が高く水深も浅いので狙いやすくなります。そのタラジギングの魅力を簡単にご紹介します(動画有り)。


目次

  1. タックル◆マダラジギングのタックル◆
  2. 釣り方◆ボトム付近を重点的に◆
  3. メタルジグ&タコベイト◆カラーが重要?◆

タックル◆マダラジギングのタックル◆

マダラジギングを狙うタックルでオススメなのがライトジギング。釣れるマダラの大きさは1~10㎏オーバーと幅が広いのですが、10㎏クラスでも青物のように走ることはないので、比較的ライトなタックルでも問題なく釣ることができます。具体的にはロッドはルアーウエイトが150~300gくらいの6~7ftライトジギングロッド。リールはスピニングであれば3000番クラス、ベイトであれば150~300クラスのPE1.5号前後を200~300m巻けるリール。ショックリーダーは20~40Lbもあれば問題ありません。使用するメタルジグは150~300gですが、遊漁船によってはトラブルを避けるために250~300g統一のように指示されていることもあるので、事前に調べておくようにしましょう。

釣り方◆ボトム付近を重点的に◆

マダラジギングの釣り方は至ってシンプルで特に難しいことはありません。2月~4月のシャロー(浅場)マダラの水深は50m前後から深くても100m以内で、基本的にはボトム(底)から3m付近を狙うだけでOK。青物などのようにメタルジグを激しくシャクる必要もなく、ボトム付近をゆっくりとフワフワ誘うだけで大丈夫です。ベイトフィッシュの群れが濃く、底から浮いている場合はボトムから15mより上でも全然バイト(アタリ)があるので、状況に応じて狙うレンジは変えていきましょう。

メタルジグ単体でも問題ありませんが、三陸のマダラ釣りではリアフックにタコベイトを付けるのが主流です。タコベイトを付けることによりフォールが遅くなる、タコベイトをバイトマーカーにして食わせるなどのメリットが多くなるので、色々なカラーのタコベイトを用意することがオススメです。バイトがあったら1~3回大きくアワセます。ヒットしたらゆっくりを一定のスピードで巻き上げます。マダラはそんなに走る魚ではありませんが、10㎏クラスともなると引きは強烈なので、あまり無理をせず魚が抵抗しているときは無理に巻かないで耐えて、落ち着いたら再度巻き上げるを繰り返します。マダラが浮いたら1~2㎏クラスはリーダーを掴んで抜き上げも可能ですが、それ以上はタモ、もしくはギャフを掛けてランディングします。

メタルジグ&タコベイト◆カラーが重要?◆

一般的にマダラは赤やピンク、黒などを好むといわれています(シルエットがハッキリしているカラー)。メタルジグはこれらのカラーが配色されているものが高実績となっていて、タコベイトも同様で赤がメインで使用されています。ただ、魚がスレている場合は違うカラー(ナチュラル系)やタコベイトなしが良い状況もあるので、その日のパターンを見つけることが釣果アップに繋がります。マダラの他にもクロソイ、マゾイ、アイナメ、カジカ、カレイなどの根魚が釣れ、どれも脂が乗っていて非常に美味しいので、それらのゲストフィッシュを釣るのも楽しみです。

マダラ釣りの魅力は大型の魚が比較的釣りやすい、ポイントまでの移動時間が30分程度と近い、食べて美味しいなど初心者や家族連れでも楽しめる釣りですので、機会があれば是非チャレンジしてみてはいかがでしょう!

WRITER

佐々木武

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秋田県秋田市出身50歳。本誌時代よりの連載「わっぱが何でも釣り特捜隊」シリーズの隊員Tとしてもお馴染み。下手っぴながら色々な釣りにチャレンジしており、釣りの楽しさを伝えようと日々模索している。
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