今週のテーマは「濁り」
今週は雨が続いて梅雨本番を迎えている実感があります。そんな中で迎えるこの週末、予想されるイメージは増水と濁りでしょう。そこで今週は「濁り」を前提とした釣りをお伝えします。
シーバス
雨の影響で大きな河川の下流部では濁りと増水が想定されます。もっとも激濁りでは釣りが成立しませんが、笹濁りまで落ち着いたらシーバスの好機となるでしょう。
注意して頂きたいのは、上流から流されてくるゴミや流木などに加え、地形や流れの変化があること。普段通い慣れたポイントであっても決して油断せず、明るいうちからエントリーし、事前に状況を把握しておきましょう。
長物(ウナギ、アナゴ)
梅雨時がハイシーズンとなるのが、河川の下流部の汽水域がポイントとなるウナギ釣り。土用丑の日も間近に迫る今こそ狙ってみたい、オススメのターゲットです。注意が必要なのは、河川毎に採捕規制が設定されていることで、釣行の際は都道府県や各地域の漁協サイトなどで確認しておきましょう。
同じ長物ですが、濁りが入った海で釣れやすいのがアナゴ。基本的に夜行性が強い魚ですが、直射日光が海中に届かない状況であれば、日中でも活発に補食行動を取っています。ウナギと違い泥抜きは不要なため、釣れたらすぐに締めて冷やしたクーラーに入れて、新鮮な状態をキープして持ち帰りましょう。
クロダイ
クロダイは澄み切った海水よりも、多少濁りが入ったほうが良いケースがあります。もしかすると、警戒心が和らいで、浮遊しているエサを積極的に捕食しているからではないでしょうか?
クロダイは磯釣りの王道でもありますが、港湾部の防波堤、サーフ、河口付近でも良く釣れます。最近は秋田港周辺でも「年無し」と呼ばれる50cm超えのサイズが釣れるように、様々なフィールドで良型が釣れる可能性があります。
また、ウキフカセ、ダンゴ、前打ち、落とし込み、投げ、チニングなど、釣り方もバラエティーに富んでいることから、自分にマッチした方法でクロダイを狙ってみてはいかがでしょうか?
ヒラメ
青森県~福島県まで太平洋の全域で、船からのヒラメ釣りがオススメです。活きイワシをエサにしたのませ釣り、ジギング、タイラバ、マスナタなど、それぞれ特色のある釣り方があるのもヒラメ釣りの特徴でしょう。
一方、オカッパリではサーフからのショアジギング、ショアラバでもヒラメを狙うことができます。濁りが強い状況では厳しくなりますが、濁りが取れ始めたタイミングでカタクチイワシなどのベイトが回遊していればチャンスと到来です!
アカムツ(ノドグロ)
今年の日本海側ではアカムツが好調に推移しています。特に青森県では2桁釣果も決して珍しくなく、人気のターゲットとなっています。
中深海の釣りとなるため、雨による濁りの影響は殆どなく、安定した条件で釣りを楽しむことができます。
アカムツ狙いでは、アラ、ウスメバル、ムシガレイなど、バラエティーに富んだ嬉しいゲストも楽しませてくれます。ホタルイカや魚の切り身をツケエサにした釣り方がメインとなりますが、ジギングで狙うエリアもありますので、船を予約する際に確認しておきましょう!
注意!
雨であっても対策を万全にして釣りを楽しみたいのですが、特に川で釣りをする場合は十分過ぎる程の注意をお願いします。
最近は毎年6~8月に大雨による被害が出ています。また、今週は東北~新潟のほぼ全域で相当の降水量となっているようです。洪水、冠水、浸水などの恐れもありますので、まずは天気予報を確認して十分な対策を講じておきましょう。
そして釣行の際は、安全を確認してから釣り場に向かいましょう!