雨にも負けず!
この週末の天気予報を見ると、ほぼ全域に雨マークが付いています。しかし、絶好の釣りシーズンを迎えている今、我々釣りキチにとって自宅待機という選択肢はないでしょう!
万全な準備を整えて、雨にも負けず今週も想いを込めて釣り場に向かいましょう!
アユ
7月1日に解禁を迎えた河川は数多くありますが、ここ数週間にわたって晴天が続き、雨が降らずに渇水状態になっている所も多かったはずです。 そのためアユのエサになる苔の状態も今ひとつ…。
そんな中で、6月末に少しまとまった雨が降りました。
これで川の状況がリセットされ、今週末頃には水位も落ち着き濁りも取れて、全てが良い方向にリセットされる可能性が高いと思われます。
唯一心配なのは、梅雨時の長雨になってしまわないかという点です。意中の釣り場に加えて上流部の天気予報と水位をチェックし、安全第一なアユ釣行を心掛けましょう!
シーバス
雨によって川が濁ることで、反対にチャンスとなるのがシーバスでしょう。増水によって上流部からベイトとなる小魚が流されてシーバスの活性が上がると思われます。
また、この数週間でリバーシーバスの釣果が数多く聞こえてきており、このタイミングでの降雨は、まさに「恵みの雨」と言えるでしょう。
さらに、波っ気があったらサーフからも狙うことができます。強い向かい風の状況では、波が立ってシーバスが釣れやすい条件となりますが、その反面でルアーが飛ばずに苦戦を強いられやすくなります。
この対策としては、海風から陸風に変わるタイミングを選んでエントリーすることと、多少ウエイトがあり飛距離を稼げるルアーをセレクトすることです。
これから秋に向かってベイトも豊富になり、サイズアップしたシーバスをキャッチできる可能性がアップします。そのファイトを先取りして、雨など吹き飛ばしてしまいましょう!
ヒラメ&マゴチ
今シーズン好調なマゴチに加え、ヒラメの釣果も増えてきています。日本海側では小型のシロギスが大量に釣れていることもあって、それをベイトにしている可能性が非常に高いと思われます。
いずれも人気のフィッシュイーターですが、さすがに海が荒れた状況では厳しくなりますので、高波ではシーバスと併せた「2刀流」、波が低ければイナダやサゴシまで含めた「4刀流」までをイメージしたルアーを準備しておくと良いでしょう!
シロギス
雨が降ると身も心も湿ってしまうのか、いくらレインスーツをビシっと着用したとしても、釣り人の気持ちが萎えてしまいます(笑)。ところが、雨粒が落ちて海面がザワつくことで、シロギスの警戒心が薄れて釣れやすくなります。
この時期は波打ち際に大きな群れが寄っていることが多く、チョイ投げでも針の数だけシロギスが掛かってくる可能性があり、1年で最も数釣りを楽しめるのが梅雨時なのです。
ただし、注意が必要なのは、ジャリメ、アオイソメなどのムシエサは、もともと海中に棲息しているため、雨水や淡水に触れると急激に生気を失い、ツケエサとして使いものにならなくなります。
ムシエサは木製の小出しエサ箱などを使用し、キャスト後に毎回クーラーに収納し、雨に当たらないように管理しましょう。
アジ
今回のオススメは船からのアジ釣りです。新潟、宮城では40cm超え大型アジの数釣りが楽しめており、出船できれば高確率で大満足な釣果に到達できると思われます。
新潟方面ではサビキ釣りは勿論のこと、アンダーショットリグにワームをセットした「バチコン」による釣り方が多くなってきています。一方、宮城県の仙台湾では、コマセを使用した伝統的な「アジビシ」によるエサ釣りがオススメで、50cmに迫るビッグサイズまで狙うことができます。
オカッパリのアジは多少のサイズダウン傾向が見られることから、船からのアジ釣りも一考の余地があるかもしれません。
アカムツ(通称:ノドグロ)
高級魚のアカムツが密かに(?)釣れています。日本海側や福島沖の中深海での釣りとなり、船の移動時間も結構掛かることから、出船の判断に関しては天候が大きく左右するものと思われます。
アカムツはジギングでも釣れますが、水深があって糸フケが出やすいことから、大きなロッド操作を行ってもジグが誘いを掛けてくれないケースが考えられます。そこで仕掛けはシンプルな胴突きで、ホタルイカや魚の切り身で狙うエサ釣りがスタンダードになっています。
6月中旬以降、青森県の鯵ヶ沢~深浦沖からはツ抜けの情報もかなり入っており、出船できれば美味しいお土産を持ち帰ることができることでしょう!
雨天の注意事項
ベテランの釣り師の皆様にとっては今更なことですが、ロッドに使われているカーボンなどは通電しやすい素材のため、落雷には十分過ぎるほど注意して下さい。遠くに黒い雨雲が見えたり、稲光が光ったり、ゴロゴロと雷鳴が聞こえたりしたら、すぐに納竿して身の安全を確保し、安全を最優先した行動を取りましょう。
雨は必ず止みます。落雷による感電という致命的なリスクを背負って釣りを続けるよりも、心の余裕を持ち楽しみを次の釣行まで延ばしたと考えると、濡れた身も心もスッキリとした気分に変わるはずです!