初夏の気配
先週は各地で最高気温が25度を超える夏日を観測し、夏の気配まで感じられる天候となりました。急激な気温の上昇に伴って釣果もウナギ登り…となったかどうか、ご自身で胸に手を当ててお確かめ下さい(笑)。
今週末も天気は良さそうで、渓流部では残雪の雪解け水による増水があるかもしれません。反対に海では水温が上昇し、南方系の魚の活性がグンとアップしそうな予感がします。そんな状況を加味して、今週末の釣り物を勝手に予想してみたいと思います!
渓流
【活性向上】あまり情報が流出しない渓流釣りですが、今年は雪が少なかったこともあり、各地の実績ポイントでは順調に釣果が出ているようです。まだカワムシなどをツケエサにしたミャク釣りが主流のようですが、虫類が活動を始めているため魚の活性が上がっていると思われ、積極的にルアーを追ってくれるかもしれません。
【動物に注意】昨年は秋から冬にかけて、クマの発見件数や負傷事故も多発しました。これは猛暑によるクマのエサ不足が原因と言われていますが、今年に入って早くもクマと遭遇したニュースも伝わっています。入渓する際はクマ対策を万全にし、釣り仲間と一緒に行動するなど、万が一の事態も想定しておき、できれば単独行動は控えたほうが無難かと思われます。
サクラマス(ルアー)
【ハイシーズン突入】東北各地の人気スポットでは、数多くのルアーがキャストされ活況を呈しています。しかし、各河川では解禁日直後よりもトータルキャッチ数は徐々に増えているものの、好調だったころの釣れ方と比較すると全体的にボトムダウンしている感じとなっています。
【資源保護も念頭に】今シーズンから秋田県のサクラマス釣りメッカである米代川では、「米代川水系サクラマス協議会」から、シーズン10本リミットが示されました。それだけ遡上するサクラマスの個体数も減少していることを示しています。他県の有力河川でもサクラマスの釣果が激減していることもありますので、必要以上のキープは控えてリリースするようお願いします。
シーバス
【ベイト次第もそろそろ…】東北各地の大きな川の河口部では、サクラマスの釣果に目が向きがちですが、今は稚アユが川に入り始める時期だけに、ショアで稚アユを捕食するシーバスが狙える可能性があります。昨年は4月に日本海側でカタクチイワシの大群が接岸し、各地のサーフ、磯、漁港などからも、早い時期からシーバス、マダイ、ヒラメなどの釣果が聞こえていました。
【河口部は要注意】サクラマスが狙える今の時期は、河川でシーバスを狙っていても遊漁券の提示を求められることがあります。また、秋田県では河口の流心から半径1km以内の範囲でサクラマス釣りが禁止となっておりますが、その規制を知らないままシーバスを狙うと、トラブルに至る危険性があります。各河川毎に内水面の規制が存在しますので、釣行の際は事前に確認のうえ、十分に注意して釣りを楽しみましょう!
アイナメ
【ロックフィッシュの代表格】東北各地の磯、漁港、そしてボート釣りで、良型アイナメが釣れています。海水温が高くなると良型は深場に移動することもあり、4~5月がハイシーズンとなります。ルアー釣りではテキサスリグにワームをセットしたパターンが良く釣れ、ボートからやショアからも狙うことができます。
【小型はリリース】アイナメはそのパワーと手応えに人気が集まり、各地で個体数が減少しています。養殖放流事業も積極的に行われていますが、25cm未満の小さなサイズは成長を願って優しくリリースして頂きたいと思います。
メバル(ウスメバル&クロメバル)
【鈴なりの連掛けが楽しい!】船のウスメバル釣り釣りは、胴突き仕掛けで狙うのが主流です。慣れたエキスパートであれば、針数を10本などに増やして釣果を伸ばしています。今のシーズンであれば東北の全エリアで狙えるターゲットだけに、仕掛けに一工夫して数釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
【ライトタックルもチャンス!】一方のオカッパリでは、ライトタックルで狙うクロメバルが人気を集めています。新潟、山形、福島などでは既にアジの回遊も見られていますが、その他のエリアではアジに切り替わる直前はメバルの活性も高く、活発にベイトを追いますので、こちらも数釣りの期待が持てます。
今週末のサクラ前線は、秋田市、盛岡市付近まで北上しそうです。来週には全国的に有名な青森県の弘前公園まで到達するものと予想されています。サクラの季節は魚にも釣り人にもスイッチが入る季節でもあります。春の陽射しを目一杯浴びて釣りができる喜びを爆発させましょう!