青森県六ケ所村の投げカレイ!

 3月に入り少しずつ陽射しの温もりを感じるようになり、いよいよ春の釣りシーズン本番を迎えようとしています。そんな春の投げ釣りターゲットと言えばカレイでしょ!

 そんな言い訳を付けて向かった先は青森県六ケ所村。投げ釣りマニアの間では以前から良型カレイが釣れることで知られている場所です。

 まずは「むつ小川原港」に到着しますが、さすがに人気のスポットだけに満員御礼(笑)。狙っていたポイントには10数個の三脚が並べられ、とても立ち入る余地はありません。そこで少し北側に位置する「尾駮漁港」に移動します。

 尾駮漁港の防波堤は立入禁止。カレイ釣りができるのは岸壁からですが、背後にはまだかなりの標高の雪山がありました(笑)。

 夕まづめ狙いで港内の防波堤向きに三脚をセットし、3本竿の態勢でカレイに挑みます。

 フルキャストすると向かい側の防波堤にブチ当たりそうなので、軽く3~4色(1色=25m)程度のチョイ投げの釣りになります。

 開始から1時間が経過するも、ツケエサのアオイソメが食われた形跡もなくエサ盗りすら居ないのか…? 焦りと共に場所移動するか否かを思案していると、あっという間に日没の時刻を迎えてしまいました。

 フルキャストもできずカレイのアタリもない状況にストレスを感じ始めていたので、もう一度「むつ小川原港」へ移動しようと決意して3本の竿を撤収することにしました。そして最後の1本を大きく煽ると、ズッシリとした重みが伝わってきます。

 「なんだ…ゴミか?」

 釣れる気が全くしていなかったので、その重みが本命のカレイだったと気付いたのは、水面に魚体が見えた瞬間でした。仕舞わずに残しておいたタモを慌てて差し出して無事にネットイン!

 40cmのマコガレイ♪ いわゆる「止めカレイ」ですね(笑)

 気分を良くして「むつ小川原港」へ移動します。先程チェックしたポイントは相変わらず竿が林のように並んでましたので諦め、少し離れた場所で開始します。ここでは砂や土砂の作業をする重機が行き来しているため、日中は釣りができません。作業が終わってから朝までの夜釣りでの勝負になります。

 竿を4本並べて車の中で待機、一定の時間を置いて聞き上げる横着なスタイルです(笑)

 データ的には干潮前後の潮止まりから潮の動き出しまでの間がチャンス。この日の干潮は午後9時37分なので、下げ止まりになる午後8時頃からが激アツだと予想します。

 そして迎えた午後8時40分、竿先ライトが微かに揺れた瞬間を見逃さず竿を聞き上げてみると、グググッと底に引き込むような手応えがあります! これは間違いなくカレイの突っ込み! 慎重にタモ入れしたのは33cmのマコガレイでした。

 集魚パーツを丸のみしていて食欲旺盛な感じに見えます。この調子で続いてくれたら嬉しいのですが…

 しかし、世の中そんなにうまく回ってくれません。その後は25cm位のカジカが2匹掛かっただけで、本命からのコンタクトは全くありません。ツケエサのアオイソメがダラリとなって戻ってきます。嫌な予感がしますが、ここで諦める選択肢はありません。ダメ元で朝まで続行です(笑)。

 やがて日付が変わった午前0時、気温が氷点下になっている車の外に出ると、寂しい釣果と相まって寒さが身に染みます。そんな中で一番右側の竿を聞き上げると、久々にズッシリとした重みがあります! 周囲に誰も居ないことを確かめた上で、「来たぁ~!」と雄叫びを上げます!

 落ち着いてタモに収めたのは40cmと20cmのダブル!

 20cmのカレイはおちょぼ口で針を呑み込めていませんでしたので、そっと針を外して優しくリリース。ここから時合いを迎えるのか! と、思いきや…そこから再び長い沈黙が続きました。

 次のヒットは午前4時30分、なんと4時間以上も何事もない退屈な時を過ごしていました。

 イタズラで赤いラバーをチモトに付けた針に、30cmのマコガレイが口を使ってくれました。

 次に掛かったカレイからは白子が噴出します。まだ産卵期なんでしょうか?

 その後は30分置き位でポツポツ釣れてくれて、やっと気持ちが和みました。気が付くと東の水平線が赤く光り始めていました。

 陽の出時間が近くなり作業の邪魔になってはいけないので撤収を開始します。ツ抜けこそしませんでしたが、まずまずの釣果で少し満足。そして最後の竿を回収しようと大きく煽ると、またしても「止めカレイ」でした(笑)

 このカレイも集魚パーツを喉の奥まで丸呑みしています。カレイの活性が高くなっている証拠だと信じたいです!

 結局今回の釣果はこんな感じ。

 20~40cmのマコガレイが8枚(1枚リリース)、カジカが2匹(リリース)。

 マコガレイは刺身、煮付け、塩焼きなどにして、最低でも3回は楽しめそうです(笑)。これから5月のゴールデンウイークあたりまで、各漁港などからの投げ釣りでカレイが狙える時期になります。アオイソメをタップリと携えて、竿先の微妙な動きに全神経を集中させてみるのも趣がありますよ!

 春シーズンの投げカレイ、これからが本番でオススメです!

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