ポイントは波打ち際 青森県出来島海岸のシロギス釣り

 毎日が「盛夏」を感じさせる日が続いていますが、避暑を兼ねてシロギス釣りに行って参りました。少しでも北に行けば涼しいのではないかとの甘い考えの下、日の出直後の時刻から青森県つがる市にある出来島海岸に出陣しました。

怪しい雲行きながらも西風が正面から吹き付けて、暑さは感じられません。海も少し波立っていて、キスの活性が高いのではないかと期待に胸が膨らみます。

 この日はルアー記事でお世話になっている兵藤氏、投げ釣り仲間の大原氏と同行、3人でキス釣りに挑みました。兵藤氏はショアジギングでは100gまでのメタルジグをキャストできるロッドを使用しているものの、並継ロッド投げ専用タックルは未体験。編集部の33号負荷の並継ロッド+投げ専用リールを貸すと「これヤバい」「まいね」と驚いた表情(笑)。まずは兵藤氏の投げ練からスタートします。

 オモリを地面に置いてからのキャストが投げ釣りの基本。しかしルアーとは全く違う投法のため、構え方から何度も練習しました。

 しかしロッドを振る感覚は身体が覚えているため、1時間もするとフォームが決まってきました。

 編集部も投げ方をガイドしながら、2時間以上投げ練をしました。

 35号負荷のロッドを使用して強めの向かい風で7色(1色=25m)までしか飛びません。まだまだ修行が足りないようです。

 一方、釣りに専念していた大原氏は、シブい状況ながらも連掛けを披露します。

 20cm超えの良型を含めて満足かと思いきや、左手の下には仕掛け絡みが見られ、本人は今ひとつという表情に見えます(笑)。

 編集部も練習を終えてから実釣を少々…。

 小型ながらも6本針仕掛けに5連掛け。これがキス釣りの楽しみだと言わんばかりに兵藤氏に語っています。

 この日は遠投の練習をしたものの、キスの居場所は至近距離。2色から波打ち際までがヒットゾーンでしたが、波立っている付近で待つスキルがないとキスが掛からない状況でした。結局、大原氏で50匹前後、編集部は最大25cmを交えて約40匹の釣果でした。

 キスの投げ釣りは奥が深く、150m以上の遠投をする豪快さが求められるケースもあれば、波打ち際の荒波の中で仕掛けを絡ませずに連掛けさせる繊細さも要求されます。スキルアップすれば多点針仕掛けを使いこなせるようになり、チョイ投げとは比較にならない異次元の釣果が当たり前になってきます。

 夏場から初秋にかけては小型のキスが中心になりますが、遠投が不要な近い距離で軽快なアタリを楽しむことができます。それを多点針仕掛けでゾロゾロと釣り上げるのがキスの投げ釣りの醍醐味。フルキャストするスポーツの側面もあるし、大幅な釣果アップも期待できる投げ釣り。キスが好調な今シーズンから本格的に始めてみてはいかがでしょうか?

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