
例年通りであればシロギスが釣れ始めるのは5月中旬なのだが、昨年はGW中に型を見ることができた。今年は水温が高めに推移していることから、もしかすると連休中に本格化するのでは? そんな期待を込めて5月5日、秋田県内のキス投げ釣りトーナメンター松嶋信也氏、菅原直城氏にご協力頂き、秋田県三種町釜谷浜で初キスにチャレンジした。
開始時刻は午前8時。まだ日の出の時間帯は水温が上がっていないだろうから、少しでも陽射しが降り注ぐ遅めのスタートとなった。釜谷浜トイレ前に釣り座を構えた3人は、約半年ぶりの釜谷浜でのキャストとなる。

すると松嶋氏の「アタった!」との嬉しい歓声が上がった。慎重に取り込むと良型を含む5連掛けと、幸先の良い絶好のスタート!

続いて菅原氏にもアタリが!

2人の好スタートを横目に必死にサビいてアタリを探る編集部だったが、なかなかシロギスからのシグナルをキャッチできない状況が続き焦りが入り始める…。「マズい…自分だけ…(涙)」
そんな中で松嶋氏は絶好調に釣り上げ、早くもツ抜けを達成! もしもこの日がトーナメントだったら、トップ通過するかのような勢いだった。話を伺うと、長い冬の間はこの日を想像しながら仕掛けを作り、素振りを続け、イメージトレーニングを積んでいたとのこと。シロギス釣りに込めた想いが見事に開花していた。
そんな状況にもシビレを切らさず我慢していると、編集部の手元にもあの独特の振動が伝わってきた!

その後は菅原氏に尺アジがヒット!

編集部にもシロギスが3連続で3連掛けで釣れるなど気分も上々。するとこの日1番のアタリ! バラさないように慎重に回収したのはなんとヌマガレイ!

汽水を好むヌマガレイが釜谷浜で釣れるのは珍しい。と、思っていると、次のキャストでは右を向いたイシガレイが連続ヒット(笑)

本命のシロギスをゲットし、嬉しい(?)ゲストにも恵まれ、釣果に満足した3人は投げ練習を開始した。



やはり砂浜で思いきりキャストする爽快感は堪らない。身体が忘れていた感覚を取り戻そうと何度もキャスト練習を繰り返す。
ここまで真剣に練習をする釣りは、投げ釣り以外は頭に思い浮かばない。ただ仕掛けを投げるだけでなく、針数の多い仕掛けを絡ませずに狙ったエリアまでエサを運ぶスキルの高さは、一朝一夕で身に付けられるものではない。釣りの中で最もスポーツ性の高い釣りが投げ釣りであることは疑う余地がない。
やがて休憩して会話を楽しんでいると、ファミリーのレジャー客が周囲に集まり始め、裸足で子供達が砂浜を駆け回るようになったため、安全を期して撤収することとなった。
こうして今年もシロギス釣りシーズンが始まった。ファミリーでも手軽に楽しめるのがシロギス釣りだが、1匹でも多くの釣果を求めてスキルを磨き続けるトーナメンターが存在するのもシロギス釣りだ。本格的な投げ釣りに興味のある方は、今シーズンから一歩前に踏み出して大会などに参戦してみませんか? きっと今までに経験したことのない新しい世界が待っていることをお約束します!

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