• 火. 5月 17th, 2022

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涙の撤収 地震には勝てない嘆きのカレイ釣り

 雪解けが進んで春のカレイ釣りシーズンも本番を迎えています。そこで風が弱まりそうな間隙を縫って、意気揚々とカレイの投げ釣りに行って参りました。目指した場所は青森県陸奥湾にあり、春にカレイの数釣りを楽しめる某漁港です。

道中で見かけた雪捨て場の様子。トラックと比較すると、いかに雪がうず高く積み上げられているかが一目瞭然

 目的地に着く前に立ち寄ったのは、前回3月2日に訪れてまずまずの釣果だった「むつ小川原港」。

日中は重機を使った作業が行われていますので、邪魔になる場所には立ち入らないこと

 あれから2週間が経過して、もしも1級ポイントが空いていたら入ろうかとチラ見しましたが、案の定、先行者が三脚を並べていました。さすが実績のあるポイントは人気があります。

 そこで本来の目的地である陸奥湾の某漁港に移動します。到着した頃には既に夕方になっていたため、この日の釣りは自粛して、翌日の暗いうちから竿を出して午前9時頃の干潮前後までに狙いを絞ることにしました。とりあえず明るいうちに場所の変化がないかを確認するために、いつも釣り座を構えるポイントに手ぶらで歩きます。すると目に映ったのは想定外の状況でした。

絶好の位置に旗が4本設置されて投げる場所がない…。旗の間にロープがあれば迷惑を掛けてしまいそうな状況

 旗までの距離は約3~4色(1色=25m)。軽く投げても届く距離ですが、実はこの周辺からカレイが良く釣れる激アツのエリア。これでは思い切って投げることもできないし、万が一、針などを何かに引っ掛けて漁業関係者の迷惑になることは避けなければならないので、残念ながらここでの釣りは断念せざるを得ませんでした(涙)。

 陸奥湾と言えばホタテの養殖業が盛んで、各漁港にはこんな風景をよく見かけます。

奇麗な状態で準備されてあるホタテカゴ。釣り人のマナーとして決して悪戯などしないように!

 ホタテカゴを見ながらしばらくその場で思案しますが、戻った頃には既に作業も終えているだろうから「むつ小川原港」へのリターンを決意します。

 午後7時に「むつ小川原港」に舞い戻ると、例のポイントには先程の先行者が相変わらず頑張っていたため、隣に釣り座を構え4本竿の体勢でカレイに挑みます。この日の干潮は午後9時前後で、投げ始めから時合いのタイミングになっていて期待に胸が膨らみます。

 4本を投げ終えてから約15分が経過、ファーストヒットの祈りを込めて1本ずつ聞き上げます。すると3番目にアオった竿からズッシリとした重みが伝わってきます。しかも底に潜り込むような、締め込むような、カレイ独特の手応え!

 慎重に引き寄せて無事にタモに収まったのは30cmチョイの本命マコガレイ。とりあえず1投目からの本命ヒットで、絶好のスタートを切りました!

集魚パーツまで丸ごと呑み込んでいます

 2匹目のドジョウならぬ、2枚目以降のカレイをイメージして、毎回活きの良いアオイソメに付け替えてフルキャストを繰り返します。

 ところが、その後はカレイだけでなくゲストからのシグナルも全くないまま午後11時30分を迎え、何と4時間も無音の時が流れていました。いつもなら干潮前後でパタパタと釣れるのですが、こんなにアタリがないので嫌な予感がしました。

 その直後の午後11時36分、軽い揺れを感じるとすぐにスマホから緊急アラートが流れます。同時に港内アナウンスで「巨大地震が発生しました。海に入っている人、海の近くに居る人はすぐに避難して下さい。」との指示が流れます。

 急いですべてのタックルを片付けましたが、4本ともなると15分近く経過していました。片付けの最中は「巨大地震」「津波」というワードの恐怖が脳内を占領し、まるで生きた心地がしませんでした。それでも無事に高台の駐車場まで移動することができました。

 思い起こすと、この2年の間で「むつ小川原港」で避難するのは3回目でした。昨年の2月13日(震源地:福島沖)、今年の1月15日(噴火地:トンガ)、そして今回(震源地:福島沖)。2年間でたった6回しか訪れていない「むつ小川原港」なのに、3回も避難を余儀なくされるとは…。何という境遇、何という確率、何という運のなさ。

 今回は実績ポイントで釣りができず、最後は地震に見舞われて無念の撤収…。踏んだり蹴ったりの「投げカレイ」ならぬ「嘆きカレイ」となりましたが、それでも何事もなく無事に帰宅できたことを喜ぶべきでしょうね(笑)。

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